委員による土壌教育活動を報告します.森圭子委員(埼玉県立川の博物館)は,11月14日に同博物館の秋まつりの中で「土の黒い色」と題して土壌モノリス5本の展示と解説を行いました.モノリスは12月26日まで展示しました.同委員は11月29日に開催された日本学術会議農学委員会土壌科学分科会主催のオンライン公開シンポジウム「土の教育」始めませんか?において「小学校で土について学ぶ」と題して講演しました.同委員は12月7日に,同博物館において「世界土壌デー記念:土でアート作品づくり」を開催しました.4種類の土を使って小川和紙に絵を描き,パネルに貼って記念作品に仕上げ,土の色のちがいについて楽しみながら学んでいただきました.付き添いを含む参加者は30名でした.また,同委員は,埼玉県内の小学校5校と、東京都の小学校1校において,「地面をつくる土の粒と雨水の行方」の出前授業を行いました.福田直顧問(武蔵野学院大学)は, 10月15日埼玉県立熊谷商業高等学校で開催された教材生物研究会において講師を務めました。主催は埼玉県高等学校生物研究会,参加者は教諭等20名,開催目的は土壌教育の普及啓発,内容は講義,土壌呼吸実験,土壌動物の抽出・同定などで,同顧問は事前に講義資料の作成・提供及び講習会での土壌呼吸等の観察・実験指導を行いました.講習会後の参加者の感想として,「授業で土壌を取り上げたい」,「土壌呼吸実験に取り組んでみたい」などが述べられた一方,「土壌を取り上げる時間はない」,「実験準備が大変そう」などもありました.丹羽勝久委員(株式会社ズコーシャ)は,㈱ズコーシャの講堂において北海道帯広農業高校農業科学科の学生38名,引率教員5名を対象にドローンや衛星画像の農業への利活用方法について、可変施肥やコムギの刈り取り順マップ等,実際営農現場で利用されている技術をベースとして解説しました.
会員による土壌教育活動を報告します.石倉究氏(道総研十勝農業試験場)は,北海道帯広農業高校の学会発表(12月3日)支援のため,11月19日に北海道帯広農業高校において,学生8名を対象に,所属する研究班が行った試験(土壌理化学性が黒大豆の生育・収量に及ぼす影響)について,とりまとめ方法について助言を行いました.谷昌幸氏(帯広畜産大学)は,12月4日に帯広畜産大学で行われた美幌地区農業士会女満別支部視察研修で,「土壌に蓄積した養分の有効利用と利用率向上に向けた施肥について」と題した講義を行いました.とくに,土壌の有効態リン酸レベルに応じた適切なリン減肥,交換性陽イオンのバランスなどについて説明しました.参加者は同支部会員10名でした.同氏は12月22日に厚真町総合福祉センターで開催されたとまこまい広域農業協同組合第18回農業総合研修会において,「JAとまこまい広域の土壌の特性と今後の改善に向けて」と題した基調講演を行いました.同地区の土壌断面調査結果を紹介し,土壌物理性の特徴について説明するとともに,緑肥などの積極的な活用について紹介しました.参加者は同組合組合員および関係者約120名でした.
支部における土壌教育活動を報告します.北海道支部では12月3日に道民活動センターかでる2・7(札幌市中央区)で開催された北海道支部2025年度秋季支部大会において,「高校生による研究発表会(ポスター発表)」を北海道教育委員会の後援を受け実施しました.当日は支部会員と高校生の活発な議論が行われました。優秀ポスター発表賞には、「カバークロップの混植処理が乾物収量および土壌化学性に及ぼす影響の比較検討」(北海道真狩高等学校 RO 分会)が選ばれました.受賞課題以外の演題は次の通りです.「バガスで生まれる新たな資源循環型農業モデル」(北海道旭川農業高等学校 農業科学科地域資源活用班),「石狩川流域におけるバイオマス資源量測定手法とバイオマス資源由来堆肥による土壌炭素含有率への影響」(北海道岩見沢農業高等学校 農業土木工学科),「輪作体系における陸稲の導入の試み~真狩高校圃場での移植および直播栽培の比較試験~」(北海道真狩高等学校 アグリクラブ),「地域資源を活用した生物の力で持続可能な作物生産の研究part2~炭素循環における無肥料栽培の科学的検証~」(北海道真狩高等学校 有機分会).
本欄では会員の皆様の土壌教育活動も紹介します.情報をお持ちの方は支部選出の土壌教育委員までお知らせください.なお,土壌教育委員会の現在の構成は公式ウェブサイトhttps://jssspn.jp/edu/ の「委員」をご確認ください.