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企画のご案内

土壌フォトコンテスト 〈結果発表〉

このコンテストは、2015年が国連の「国際土壌年」に定められたことを記念して、食料や環境など私たちの生活を支えている土壌について広く知ってもらうために行いました。応募総数は419(うち小学生部門が16、中高生部門は41)点でした。多数の応募をいただき、ありがとうございました。

最優秀賞の「春の足音」は、土壌を主役に写真を撮ろうとするとどうしても地味な写真になりがちなところを、花のピンクと緑をうまく配置しました。さらに、土についた足跡に着目したタイトルと説明文も含め、素晴らしい出来でした。小学生部門、中高生部門にも、一般部門とは違ったユニークな作品が集まりました。

「土壌」の写真と言っても、いろいろな写真がありましたが、一方で、全体としては類似のモチーフが多く、土のイメージが固定化されているのかも?とも感じました。これを機に、土について、見たり考えたりする人が増えてくれたらうれしいです。

最優秀賞

「春の足跡」 写真:能川慎弥

山梨県韮崎・新府で撮りました。この地域は桃の産地ですが桃の花の開花は春の訪れを告げるものでもあります。開花の頃から近くの畑では農地を耕す作業が始まり、まさに『春の足音(あしおと)』が聞こえそうでした。

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優秀賞(小学生部門)

「顔」 写真:日高峻克

自然が作った顔みたいにみえるからです。

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優秀賞(中高生部門)

「いもほり」 写真:けんけん

甥は土いじりが大好きです。いつも遊びにくると、おばあちゃんの畑で遊んでいます。おばあちゃんの畑はたい肥などを入れているので良い野菜ができます。甥はさといもほりに夢中です。

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優秀賞(一般部門)

「地に置く命」 写真:今里光志

彼は小さな箱に腰掛け、まるで子供に毛布をかけるように優しく、種芋に土をかけていた。長芋は植えるのにも育てるにも採るにも手間がかかるんだよ、好きでないとできないね。そう彼は笑いながら言った。去年は不作で今年分の種芋は県外から取り寄せたらしい。何本もの100メートル近くの畝に、ゆっくりと確実に今年の希望を置き、何処か彼に似た柔らかな土をその上に被せた。

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入選(小学生部門:3点)

「畑のそばの道の土」 写真:吉冨柊哉

ある日、家の近くの道を歩いていると、軽自動車が通ったようなタイヤの跡が見えました。しゃがんでよく見てみると、畑の土がはみ出していました。そこには、少しの土の養分を使って草が生えていました。右から左にグラデーションのように土の色が変わっています。土にまじって小さな石も転がっていました。

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「泥団子出来たぞぉ~」 写真:反町天駿

本日、平成27年5月30日は、とても暑い日でした。暑くてたまならい日でした。暑いので家でプールを弟と準備して水遊びをしました。水遊びをしている と、弟は家の前にある田んぼにホースをもっていいき泥遊びを始めました。僕も一緒に泥まみれになって遊びました。家の前の田んぼは今はお米を作っていないので僕たちの遊び場です。虫を捕まえたり泥団子を作ったりしています。自然そのままのなどで安心して遊べます。

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「いろんなダンゴムシ」 写真:中西一希

庭で植木鉢をどけたらたくさんのダンゴムシとミミズが出てきました。ミミズがちょこんといてかわいいです。

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入選(中高生部門:4点)

「セミの穴」 写真:吉冨恭果

毎年、夏にこの公園でセミの羽化を観ています。去年出てきた穴がまだ残っていました。時間が経って春になると、穴の中にも草やコケが生えています。散った桜の花や小さな実も中に入っている感じがしま す。土に注目して地面を観察してみるといろいろと発見があります。これからも観察してみたいと思います。(場所は東京都小平市のつつじ公園。)

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「朝露と玉ねぎ」 写真:和田稀弥華

学校の部活の一環として畑を作り野菜を育てています。野菜を育てることの大変さを実感する中で少しずつ成長しているのがわかると頑張ってよかったなと思います。毎朝記録として撮っている写真の中でいいなと思ったので応募しました。

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「普通と違う目線」 写真:松井康彰

この作品は特に考えずに色々な角度や場所で撮りその中で一番に気に入った作品です。

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「田を見る妹」 写真:斉藤未穂乃

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入選(一般部門:7点)

「緑の目覚め」 写真:笠原 均

にんにく畑ですが、にんにくを植える数か月前に、緑肥を播種します。緑肥は、土の奥底深くまで根を伸ばし、地面の下の方で固まった耕盤に穴をあけてくれます。夏になる頃、緑肥は土にすきこまれ、にんにくのための有機肥料となります。

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「祈り願う」 写真:玉置良宗

昔から土と生活する農業で、明治時代に築かれた棚田で、田の神に祈る人の姿を撮影―――坂折棚田灯火祭りで、夕刻の、これから夜の光が訪れ灯が浮かび上がる。

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「泥男現る!」 写真:吉山彰彦

写真は福岡県朝倉市杷木の阿蘇神社で執り行われる泥打ち祭りでの一コマです。神事のために用意された田んぼの土を、抽選で選ばれた代宮司に目がけて子供たちが投げつけます。代宮司の体に泥が沢山つく程、その年の豊作が約束されるという意味があります。祭の最中はあたり一面が泥だらけになります。人と土の関わりを深く感じる祭りです。

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「畑でお食事」 写真:黒澤知香子

利根川流域内の農耕地。冬に日本に渡ってくるミヤマガラスが、耕されて出てきた虫を食べに集まっていました。人も鳥も良い土壌に育つものを「いただきます!」

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「幾何学的美」 写真:Taloon

中国雲南省元陽で撮影。天まで連なる棚田、人類の奇跡でありますが、その形状も美の極み。幾何学的な美しさがあります。

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「ラテライトの椅子をもつ教会」 写真:伊ヶ崎健大

熱帯のサバンナでは台地の上で岩の様に硬くなったラテライトと呼ばれる土壌が見られることがある。ラテライトが見られる場所では作物はあまり育たず、井戸 も涸れやすいため生活用水も得にくい。世界にはそんな厳しい環境で暮らしている人たちがいる。この教会はそんな場所で出会った。何の仕切りもないが、一切の“無駄”を排したその姿はとても静かであった。(撮影場所:ブルキナファソ)

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「小さな手」 写真:柴田久子

いつも使っている器が土からできていることに驚く娘。自分でもつくってみたいとチャレンジ。小さな手で土をやさしくなでています。

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佳作(計31点)

惜しくも入選には至りませんでしたが、素晴らしい作品が多かったため、審査の段階でノミネートされた作品のうち、複数の審査員が推薦した作品をご紹介します。 作品タイトルをクリックすると画像、説明文を見ることができます。

佳作(小学生)「花の道」(山下蓮人)

佳作(小学生)「東洋のドーバー海峡」(中村有伴)

佳作(小学生)「わかんない芽」(中西一希)

佳作(小学生)「ちいさなきょうだい」(中西望仁)

佳作(中高生)「根気強く」(保坂朱美)

佳作(中高生)「木のもと」(澤田 彩)

佳作(中高生)「レプリカ・チーム」(大西稜也)

佳作(中高生)「緑に囲まれた肌色」(滝井啓太)

佳作(中高生)「小さな地割れと虫」(吉冨恭果)

佳作(一般) 「私、早乙女でーす!」(笠原 均)

佳作(一般) 「土塀」(花 一彦)

佳作(一般) 「収穫」(田中耕二)

佳作(一般) 「土を掘る人と気にしない羊」(八下田佳恵)

佳作(一般) 「景観を紡ぐ」(川内秀喜)

佳作(一般) 「若さはじけて」(平野昌子)

佳作(一般) 「池田湖と棚田」(山田宏作)

佳作(一般) 「もう直ぐ田植え」(浅野三雄)

佳作(一般) 「輝かしい芽吹き」(高嶺翔太)

佳作(一般) 「チョー気持ちイイ?」(木谷昌経)

佳作(一般) 「植える手,支える大地」(今里光志)

佳作(一般) 「地均し(じならし)」(佐伯範夫)

佳作(一般) 「無防備なアート」(西村文仁)

佳作(一般) 「一休み」(川本 智)

佳作(一般) 「畑造成作業」(森田雄治)

佳作(一般) 「初めての田植」(宮沢千春)

佳作(一般) 「陽にあらわ」(大池史門)

佳作(一般) 「神田に咲いた華」(竹村悦子)

佳作(一般) 「棚田アート」(垂 秀夫)

佳作(一般) 「人類の奇跡」(垂 秀夫)

佳作(一般) 「夜明け」(三宅憲二)

佳作(一般) 「街を飲み込む砂嵐」(伊ヶ崎健大)


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