土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

高校生ポスター発表会(京都) 2009-09-15

2009年9月17日 Posted in 主催行事 Posted in 高校生による研究発表会

日本土壌肥料学会2009年度京都大会開催期間中の2009年9月15日(大会1日目)に「高校生ポスター発表会」を京都大学北部キャンパス・本部キャンパスで開催しました。参加校は2校(2課題)と資料展示が2件でした。京都府立北嵯峨高等学校からは生徒4名(引率教諭1名),愛知県立岡崎北高等学校からは生徒2名(引率教諭1名)が参加しました。2校の生徒たちは10:30~12:40のあいだポスター内容について説明を行い,多くの学会員が来て熱心な説明に耳を傾けていました(その後も来場者は途切れることなく訪れ,午後2時過ぎまで説明を行いました)。ポスター発表の終了後,表彰式(12:50~13:10)を行い,はじめに福田土壌教育委員長より総評があり,引き続き大山会長より賞状および記念品の授与が行われました。なお,ポスター2件はすべて優秀賞となりました。

ポスター発表および資料展示の参加校と題目は以下のとおりです。

発表題目学校名
ポスター発表北嵯峨田園地帯のタンポポ調査-タンポポ群落における外来種及び雑種の侵入状況に関する調査-京都府立北嵯峨高等学校
ポスター発表SPP事業から地域への土壌教育へ愛知県立岡崎北高等学校
資料展示京都市立北白川小学校における出前授業
資料展示母なる大地に緑の衣をースーパー植物を活用した環境浄化に関する研究ー岩手県立盛岡農業高等学校

福田委員長による講評:京都府立北嵯峨高等学校はタンポポの外総包片及び花粉形態から在来種,外来種,雑種を調べ,外来種が在来種との雑種形成により開花最盛期,夏眠を早くするなどして勢力範囲を広げる繁殖戦略を明らかにしたことは大変興味深い。今後は土壌硬度や土壌pHとの関係についても調査していくということで楽しみである。愛知県立岡崎北高等学校はSPP事業として謎に包まれた土壌の正体に迫る講座を学校として開校し,土壌の不思議を学んだり,地元三河の赤土の特徴を調べる活動を行ったことはすばらしい。そして,その成果を高校生たちが地元の小中学校で土壌教育の出前授業として取り組んだことは評価できる。2校の取組は本学会の「高校生ポスター発表会」の趣旨を十分汲んだ研究活動である。また、生徒たちの発表は積極的であり,すばらしかった。今日までご指導いただいた先生に感謝申し上げるとともに今後のますますのご活躍に期待する。