高校生による研究発表会(神奈川) 2018-08-30
2018年9月 7日 Posted in 主催行事 Posted in 高校生による研究発表会
日本土壌肥料学会2018年度神奈川大会2日目の2018年8月30日(木)に、神奈川県教育委員会の後援を受けて恒例の「高校生による研究発表会(旧称:高校生ポスター発表会)」を日本大学生物資源科学部1号館1Fポスター発表Dゾーンにて開催しました。当日は全国から25課題(18校、ポスター掲示のみの発表3校4課題を含む)の発表があり、約50名の高校生はポスター前で自らの研究内容の説明を行い、大会参加者からの専門的な質問に応対し、熱心に議論を交わしていました。
(写真)発表会の様子
学会長および土壌教育委員の審査の結果、最優秀ポスター賞1課題(発表番号10 福岡県立糸島農業高等学校)および優秀ポスター賞3課題(発表番号03 早稲田大学高等学院,発表番号04 山梨県立韮崎高等学校,発表番号20 青森県立名久井農業高等学校)が選ばれました。
当日午後に本館4階大講堂にて学会賞等授賞式に先立って行われた表彰式では、犬伏学会長(千葉大学)より表彰状が手渡され,隅田委員長(日本大学)より副賞が授与されました。
(写真)大講堂での表彰式
参加校と題目は次の通りです。
発表題目 | 学校名 | クラブ名等 | |
1 | 富士山梨が原の野焼きによる土壌動物の多様性変化 | 山梨英和中学校・高等学校 | 自然科学部 |
2 | 校庭の落葉を腐葉土にする試み | 神奈川県立松陽高等学校 | 科学部 |
3 | 粘土化土の物理・化学的性質に対する日本産非表層性フトミミズ(クソミミズ)の及ぼす影響 | 早稲田大学高等学院 | 理科部生物班 |
4 | 甘利山土壌環境調査V~土壌の酸性化によるレンゲツツジの生育阻害の仕組みの解明~ | 山梨県立韮崎高等学校 | 環境科学部 |
5 | ドローンを使用した小麦の生育ムラの把握と要因の検討 | 北海道士幌高等学校 | |
6 | 北海道岩見沢農業高等学校における混合堆肥複合肥料の施用がタマネギの生育や収量に及ぼす影響 | 北海道岩見沢農業高等学校 | 農業科学科 SSH専攻班 |
7 | 植物共生微生物エンドファイトの単離と利用 | 山形県立村山産業高等学校 | 農業部バイオテクノロジー班 |
8 | 環境不適地における高品質農産物栽培と検証試験 | 広島県立西条農業高等学校 | 園芸科草花専攻部門 |
9 | 金俵マクワウリの普及活動に関する研究~コメヌカ利用による糖度上昇について~ | 愛知県立安城農林高等学校 | |
10 | 乳酸菌による根こぶ病防除に関する研究 アブラナ科植物を根こぶ病から守りたい | 福岡県立糸島農業高等学校 | 根っこ部 |
11 | 好気性発酵に及ぼす炭酸飲料の影響 | 宮城県仙台二華高等学校 | 課題研究III |
12 | イモ類の苗生産から栽培、加工品開発に関する取り組み | 山形県立村山産業高等学校 | 農業部バイオテクノロジー班 |
13 | スパイラル栽培方を活用したトマト栽培 | 青森県立名久井農業高等学校 | 生物生産科 野菜班 |
14 | 地域の有機廃棄物の有効活用~省力化栽培法の確立を目指して~ | 宮崎県立高鍋農業高等学校 | 園芸科学科 野菜経営研究班 |
15 | 廃校で暮らす?!~廃校の活用方法を探る~ | 東京都立多摩科学技術高等学校 | 科学研究部生活科学班 |
16 | 在来作物「かつぶし芋」の栽培についての研究~在来作物の栽培方法の工夫について~ | 静岡県立静岡農業高等学校 | 生物工学部 |
17 | 好塩菌を用いた塩害土壌の改良は可能か | 宮城県仙台二華高等学校 | 課題研究III |
18 | 養分の投与によって好塩酵母菌の栄養及びナトリウムイオン吸収活動は活発になるか 好塩酵母菌の撒布による塩害土壌の土壌改良に対する考察 | 宮城県仙台二華高等学校 | 課題研究III |
19 | Aurantiochytriumuの増加に最適な培養条件の特定 | 新潟県立高田高等学校 | 理数科SSH |
20 | The Next Green Revolution 富栄養化池沼における水質浄化と作物生産研究 | 青森県立名久井農業高等学校 | TEAM FLORA PHOTONICS+Jr. |
21 | 常呂川の水質に変化をもたらす要因および流入経路の研究 | 北海道北見北斗高等学校 | サイエンスクラブ |
22 | シェムリアップ市における雨水タンク利用による地盤沈下対策 | 宮城県仙台二華高等学校 | 課題研究III |
23 | 外的刺激による四つ葉のクローバーの出現 | 京都府立嵯峨野高等学校 | サイエンス部生物班 |
24 | 廃棄チョークによる森林土壌改良と下層植生の回復 | 京都府立嵯峨野高等学校 | サイエンス部生物班 |
25 | 農業用ドローンを活用したオウトウの溶液受粉の研究 | 青森県立名久井農業高等学校 | 4代目 TEAM PINE |
(写真)講評を終えたあとに記念撮影(高解像度版はこちら)
来年度は静岡大学(静岡県静岡市)での開催を予定しています。
土壌教育委員会:森圭子