土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

土壌教育活動だより 83-5

2012年10月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 支部による土壌教育活動を紹介する.中部支部では7月22日に豊田市自然観察の森において「土壌観察会」を開催した(参加者は大人13名、子供14名).講師は岡村穣氏(名古屋市立大学),浅川晋氏,渡邉健史氏(名古屋大学),礒井俊行氏(名城大学),橋本洋平氏(三重大学),山崎真嗣氏(岐阜県環境管理技術センター)瀧勝俊委員(愛知県農業総合試験場)の7名であった.また、同支部では8月22日に岡崎北高等学校コスモサイエンスコース2年生(35名)を対象とした環境科学講座(総合的な学習の時間)に講師を派遣し、フィールドでの観察と室内実験を実施した。講師は,岡村穣氏(名古屋市立大学),村瀬潤氏,李哲揆氏(名古屋大学),村野宏達氏(名城大学),池田彰弘氏,瀧勝俊委員(愛知県農業総合試験場),の計6名であった.

 次に会員による土壌教育活動を紹介する.平井英明氏(宇都宮大学)は,6月2日に栃木県立博物館と共催の「土壌の観察会」を宇都宮大学農学部附属農場において実施した(参加者は大人3名,大学生3名,子供2名,博物館職員2名).内容は,土壌の断面観察,土壌の保水性実験,土壌中に含まれている空気を水上置換法によって実感する実験を行った.最後に,農場内の水田圃場において宇都宮大学農学部附属農場育成品種である'ゆうだい21'の苗を植え,素足で水田の土壌の感触を実感する田植え実習を行った.その様子は、博物館ブログ(http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/news/2012/06/post_141.html)に掲載されている.また、田中治夫氏(東京農工大学)は,9月9日に東京学芸大学で開催された「青少年ための科学の祭典 東京大会in小金井」に,幼児から小学校高学年を対象として「光る泥だんごをつくろう!」というテーマで出展をした.参加者は子ども約250名,保護者100名程度であった.荒木田土を用いた泥だんごをスプーンや瓶で擦って,光る泥だんごづくりを行った.同時にクイズを行い,荒木田土・黒土・赤土など様々な土があること,それぞれ性質が違うことを理解してもらった.

 土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.

(日本土壌肥料学雑誌 第83巻第5号 掲載)