土壌教育活動だより 83-6
日本土壌肥料学会2012年度鳥取大会に関連した土壌教育委員会の活動として,大会2日目(9月5日)にシンポジウム「今後,土壌教育をどう進めるか」を鳥取大学で,9月25日に出前授業を鳥取大学附属中学校で開催した.
シンポジウムでは,支部の土壌教育活動の事例(瀧勝俊委員),出前授業における土壌教育の成果(橋本均委員),博物館と協力した土壌教育活動(宇都宮大学 平井英明氏),教員を対象とした土壌教育研修活動(福田直委員長),土壌教育における放射能教育(田村憲司委員)についてそれぞれ話題提供してもらったうえで,今後の土壌教育の進め方についての意見交換を行うことができた.
出前授業では,鳥取大学附属中学校3年生160名を対象に「土の不思議を探る」と題して実施した.授業は2クラスずつ2回実施し,内容は,土の話,モノリスによる土壌断面観察,実験(土壌粒子,土壌吸着,土壌呼吸)であった.講師は,井上弦委員,福田直委員長,瀧勝俊委員,田中治夫委員,橋本均委員,松山信彦委員,山本定博委員の7名で担当し,アシスタントとして鳥取大学農学部学生10名が協力した.授業後のアンケート結果から,75.7%の生徒が,土について「強い関心を持てた」及び「関心を持てた」と回答した.
土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.
(日本土壌肥料学雑誌 第83巻第6号 掲載)