土壌教育活動だより 84-2
会員の活動を紹介する.平成25年2月27日栃木県那須烏山市の小学校において,宇都宮大学農学部の学生5名,同農学研究科の大学院生1名が講師となり,里山授業を実施した.対象は,4年生17名と5年生17名の計34名であった.内容は,1. 家族が食べているお米の面積の計算と体感,2. 異なる品種の米の食味試験,3. 身近な里山の資源とそれを活用する知恵の大切さのスライドであった.授業に先立ち調べさせた各家庭における年間の米の消費量を基にして,3つのグループ(0~200 kg(代表値100 kg),200~400 kg(代表値300 kg),400 kg~800 kg(代表値600 kg))に分け,それぞれのグループで,米の栽培面積を,代表値を基にして計算させた.その値を基にして,一辺を10mに固定した長方形のもう一辺の長さを計算し,校庭にカラーコーンと巻き尺を用いて長方形を描いた.そして,その面積の中をそれぞれのグループに分けて,大学生とともに走り,一年間に家族が消費しているお米の栽培面積を体感することから,土の恩恵を実感する授業とした.
土壌教育委員会では,平成25年度の事業として,日本土壌肥料学会名古屋大会(9月11日~13日)において,高校生ポスター発表を企画します(発表日時は未定).一つでも多くの発表を期待しておりますので,会員の皆様方からのご案内を是非お願いいたします.
土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.
(日本土壌肥料学雑誌 第84巻第2号 掲載)