土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

土壌教育活動だより 84-6

2013年12月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 土壌教育委員会の活動を紹介する.日本土壌肥料学会2013年名古屋大会にてミニシンポジウム「海外の土壌教育の報告から日本の土壌教育を考える」を開催した.当日は山口大学の藤間充氏からご自身の留学経験をふまえた「ジョージア大学の土壌形態学・分類学の授業と実習」を,京都府立大学の矢内純太氏からは米国フィールド博物館と英国自然史博物館を例として「博物館における土壌教育の可能性」を,農環研の大倉利明氏からは「東南アジア等における土壌の社会的啓発への取り組み」を紹介いただいたうえで,福田直委員長がアンケート調査に基づく「諸外国の初等中等教育における土壌教育」についての報告を行った.討論時間には我が国に土壌教育を根付かせる工夫などについて活発な意見交換が行われ,会場からも多くの発言を得ながら盛会のうちに終了した.また,同大会で開催した高校生ポスター発表会では,稲沢高等学校,岡崎北高等学校,向陽高等学校,明和高等学校(愛知県),富岳館高等学校(静岡県),加茂高等学校(岐阜県)の計6校が発表し,全校優秀賞を受賞した.

 次に会員の活動を紹介する.田中治夫氏(東京農工大学)は,9月8日に東京学芸大学で開催された「青少年ための科学の祭典 東京大会in小金井」に,「光る泥だんごをつくろう!」というテーマで出展した.参加者は子どもとその保護者約500名で,環境教育への導入として,荒木田土を用いて光る泥だんごづくりを行った.

 次に支部の活動を紹介する.中部支部では,8月23日に岡崎北高等学校コスモサイエンスコース2年生(38名)を対象とした「やさしい科学セミナー(国際科学技術財団と共催)」に講師を派遣し,フィールドでの観察と室内実験を実施した.講師は,岡村穣氏(名古屋市立大学),渡辺彰氏,村瀬潤氏,渡邉健史氏(名古屋大学),村野宏達氏(名城大学),梅本英之氏(石川県農林総合研究センター),瀧勝俊氏(愛知県農業総合試験場)の計7名であった.

 土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.

(日本土壌肥料学雑誌 第84巻第6号 掲載)