土壌教育活動だより 85-3
土壌教育委員会の事業および委員による土壌教育活動を紹介する.田村憲司委員(筑波大学)は平成26年3月29日,おおの自然観察の森(広島県廿日市市)において,羽生一予氏(同),小熊宏一郎氏(同),佐々木規衣氏(同)と共に,土壌観察板の設置および土壌観察会を行った.観察会では,土壌観察の紙芝居,野外における土壌断面観察,土壌の浄化実験,土壌のミニモノリス作製を実施した.観察会の参加者は32名であった.田中治夫氏(東京農工大学院)・平井英明委員長(宇都宮大学)・赤羽幾子委員(農環研)は,第54回科学技術週間イベントとして,平成26年4月20日(日)に東京農工大学小金井キャンパス科学博物館本館において,子供科学教室「光る泥だんごをつくろう!」を開催した(東京農工大学科学博物館と共催).内容は,乾燥させた土(荒木田土、赤玉土、黒土)に水を添加して,泥団子を作る過程,あらかじめ準備しておいた泥団子を乾燥させた半乾燥の泥団子を金属製のスプーンで磨いて光らせる過程,さらに乾燥させた泥団子を活用した硬度計を用いた硬度の測定,ノギスを用いた乾燥した泥団子の体積を求める実験,そして泥団子を水に沈めてあふれ出る水の体積を測定する実験,どの高さから泥団子を落とすと割れるかを測定する実験を行った.参加者は,小学校1年生~4年生とその保護者の計65名であった.
土壌教育委員会では,平成26年度の事業として,日本土壌肥料学会東京大会(9月9日~11日)において,高校生ポスター発表を企画します.一つでも多くの発表を期待しておりますので,会員の皆様方からのご案内を是非お願いいたします.
土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.
(日本土壌肥料学雑誌 第85巻第3号 掲載)