土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

土壌教育活動だより 85-4

2014年8月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 委員による活動を紹介する.平井英明委員長(宇都宮大学)・赤羽幾子委員(農環研)は,5月31日に宇都宮大学農学部附属農場(栃木県真岡市)において,「生きている土~その世界を探る」を開催した(栃木県立博物館と共催).参加者は小学生3名,幼児1名,大人4名,大学生3名,博物館担当者4名であった.その内容は,森林土壌の断面や落ち葉下の小動物の観察,土の保水力を学ぶ実験,水田にて水稲苗の手植え,であった。その様子は,博物館ブログ(http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/news/2014/06/post_228.html)に掲載されている.6月7日(土)に教員研修会「林の腐植層と土壌動物」(日高市,狭山市)が開催され,午前中にスギ・ヒノキ林と雑木林の区分における落葉・腐植層,土壌層の観察,土壌動物の採集,午後から土壌動物の種別生息数を調べ,2区分の比較考察,ミミズの観察,土壌講義後,意見交換等を行った.講師は福田直委員(武蔵野学院大学)が担当し,参加者は38名であった.

 次に会員による活動報告をする.森圭子氏(埼玉県立川の博物館)は,埼玉県立川の博物館にて3月21,23日および5月4~6日に開催された博物館春祭りおよびGWまつりにおいて,「砂の粒がわかるかな?」クイズを行った.その内容は,ブラインドボックスに入れた3種類の土(河原,草地,畑)に触れてもらい,砂粒の多いものからあてる,であった.クイズ後は,モノリスを見せながら,土の採取場所について解説した.参加者は,計271名であった.同氏(同)は同博物館おいて,4月20日に学芸員ワークショップ「土のはたらき」を開催し,実験のデモンストレーションを通して,土のはたらきを解説した.参加者は計19名であった.また,同氏(同)は,同博物館において5月10日に,かわはく体験教室「落ち葉をめくってみよう!土の不思議教室」を実施した.内容は,屋外にて林地の土壌断面および落ち葉下の観察,河原のモノリスと表層の砂の観察,室内において,土のすきまを調べる実験,ツルグレン装置を使った土壌動物の観察,であった.参加者は子供(4歳~小6)7名,保護者9名であった.

 土壌教育委員会では,平成26年度の事業として,日本土壌肥料学会東京大会において,高校生ポスター発表を企画します.日時は,平成26年9月7日(火)16時00 分~17時30分です.遠方など事情により会場まで来られない場合は,掲示のみの発表でも結構です.会員の皆様方からのご案内を是非お願いいたします (「詳細は土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/「高校生ポスター発表会のお知らせ」をご覧ください.).

 土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.

(日本土壌肥料学雑誌 第85巻第4号 掲載)