土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

土壌教育活動だより 85-6

2014年12月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 支部による活動を紹介する.中部支部では,7月20日に豊田市自然観察の森において「土壌観察会-土の不思議にせまる!-」を開催した(参加者は大人11名,子供11名).講師は,岡村穣氏(名古屋市立大学),礒井俊行氏(名城大学),加藤雅彦氏(岐阜大学),山崎真嗣氏(岐阜県環境管理技術センター),中川威佐夫氏(三重県農業研究所),大橋祥範氏,瀧勝俊委員(愛知県農業総合試験場)の7名であった.豊田市自然観察の森における土壌観察会は,今回が9回目である.また,8月21日に岡崎北高等学校コスモサイエンスコース2年生(34名)を対象とした「総合的な学習の時間」を岡崎北高校と共催で開催し,フィールドでの植生・土壌断面観察と室内実験を実施した.講師は,岡村穣氏(名古屋市立大学),浅川晋氏,渡辺彰氏,村瀬潤氏,渡邉健史氏(名古屋大学),池田彰弘氏,瀧勝俊委員(愛知県農業総合試験場)の計7名であった.北海道支部では,10月11日(10:00~12:00),長沼町民会館(北海道夕張郡長沼町)で開催された「青少年のための科学の祭典第5回長沼大会」に参加した。日本土壌肥料学会土壌教育委員会もこれに協賛し,橋本均氏(道総研中央農試)・板垣氏(道総研中央農試)・筒木潔委員(帯広畜産大学)が「土の不思議を探る」と題して,3種類の土への青インクの吸着実験を実施した。「土の不思議を探る」のブースには,26名の小学生が参加した。実験の内容は,砂(砂場の土)と粘土(長沼の農業試験場の土)と火山灰(十勝の土)をろ紙+ロートに入れてから青インクを注ぎ,水が落ちてくる速さ,試験管に集まった水の量と青い色の濃さを比較し,土ごとの透水性,保水性,吸着性を比較するものであった。1回20分くらいの実験を4回繰り返し,用意した全ての試料を使い切ってしまったあとも,希望者が訪れるほどの大盛況であった。その様子は,日本土壌肥料学会北海道支部HPのお知らせ(http://hokkaidojsspn.web.fc2.com/pdf/14kagaku_saiten_report.pdf)にて報告されている。

 土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.

(日本土壌肥料学雑誌 第85巻第6号 掲載)