土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

土壌教育活動だより 86-6

2015年12月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 土壌教育委員会の活動を報告する.平成27年8月24日~26日,埼玉県飯能市で開催された自然体験活動指導者養成講座に,福田直委員(武蔵野学院大学)が講師として参加し,土に関する講演および土壌観察実験,参加者を対象としたアンケート調査を行った.参加者は,埼玉県内外教師,自然観察指導者を含む29名であった.次に,平成27年9月9日(2015年土肥学会京都大会1日目),京都大学吉田キャンパス吉田南総合館1Fベルラウンジにて,「高校生ポスター発表会」を開催した.全国より13課題(8校)の発表申込みがあった(当日,台風接近により1課題が発表を取止めた).発表コアタイムを2時間設け,高校生と会員との活発な議論が交わされた.土壌教育委員の審査により,北海道岩見沢農業高等学校の発表課題「北海道岩見沢農業高等学校でのタマネギ栽培におけるリン酸とカルシウムの施肥が収量に及ぼす影響に関する研究」がポスター賞に選ばれた.コアタイム終了後,間藤学会長よりポスター賞の授与と,すべての発表課題に対する記念品の贈呈が行われた.土壌教育委員会では,来年9月,佐賀大会における高校生ポスター発表会の開催を予定しています.

 委員による活動を紹介する.平成27年 9月 5日,平井英明委員長(宇都宮大学)・赤羽幾子委員(農環研)は,宇都宮大学農学部附属農場(栃木県真岡市)において,「土と肥料の微妙な関係」を開催した(栃木県立博物館と共催).参加者は,無肥料,化成肥料連用,堆肥連用,有機栽培条件で栽培された稲株を用いて,穂の数をカウントし,米1粒が何粒に増えたかを計算した.また,圃場から掘り取った水稲の根や土を観察し,手で触れ,その臭いを嗅ぐなどして,土が肥料によってどのように変化するかを体感していた.

 土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.

(日本土壌肥料学雑誌 第86巻第6号 掲載)