土壌教育活動だより 87-1
委員による活動を紹介する.平成27年 6月 11日,7月11,16日,9月18日,つくば市立茎崎学園茎崎中学校(茨城県つくば市)の科学部の生徒を対象に,つくば科学出前レクチャーを開催した.赤羽幾子委員(農環研)が講師を担当した.レクチャーでは泥だんごを題材に土壌の土性の違いを感じられるような実験および土壌断面観察等を行った.レクチャーでの成果を「光る泥だんごをつくろう!」の題目で平成27年10月31日~11月1日につくばカピオ(茨城県つくば市)で開催されたつくば科学フェスティバルに茎崎学園・農環研の連名でブース出展し,サイエンスコラボ賞を受賞した.平成27年10月31日,弘前大学理工学部および農学生命科学部(青森県弘前市)で弘前南高校の1,2年次生徒(40名)を対象に開催された「南陵サイエンスセミナーⅢ」において,松山信彦委員(弘前大学)が,土壌が持つ機能の測定に関する実験(参加者4名)を担当した.実験の内容は,土壌呼吸の測定,土壌緩衝能の測定,土壌の吸着能の測定であった.セミナーではスライドを用いて日本の土壌を解説した.平成27年12月12日,メルパルク松山(愛媛県松山市)で開催された関西土壌肥料協議会シンポジウム兼国際土壌年記念市民シンポジウムにおいて,藤間充委員(山口大)が「土壌に興味がわいてくる観察と実験」の題目で講演した.講演の中で土壌教育委員会が取り組んでいる土壌教育活動が紹介された.
土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.
(日本土壌肥料学雑誌 第87巻第1号 掲載)