土壌教育活動だより 87-5
委員による土壌教育活動を紹介する.平成27年8月3日,日大生物資源学部で開催された高校生のための実験教室「バイオサイエンス・スクール2016」へ平井英明委員長(宇都宮大学)が出席した.参加者は高校生84名,中学生3名の計87名であった.平成28年8月27日,宇都宮大学農学部附属農場(栃木県真岡市)において,「泥だんごをつくろう!~あそんで学ぼう!土のひみつ~」を開催した(栃木県立博物館と共催).農場内の雑木林の土壌断面を観察した後,A層,B層,C層(鹿沼軽石層)の土を用いて泥だんごを作成した.参加者は,幼児2名,小学生8名,中学生1名,大人12名の計23名であった.本件は,平井英明委員長が企画を担当し,赤羽幾子委員(農環研)が当日スタッフとして参加した.
委員による教員免許更新講座を紹介する.平成28年6月,田村憲司委員(筑波大学)が「生態系における土壌の役割を考える―地球温暖化から環境教育まで―」のテーマで講師を担当した.平成27年8月19日,藤間充委員(山口大学)が「土壌を教材として利用し,土壌の機能を理解する」の題目で講義および観察・実験を行った. 平成28年8月25日,福田直委員(武蔵野学院大学)が講座「環境教育の視点を探る」を担当し,講義で国際土壌年を紹介するとともに,人間活動と地球環境,環境保全に向けた国際的な取組と行動(土壌保全など)等を解説した後,土壌動物の観察,土壌呼吸,土壌吸着能,土壌粒子の実験を行った.
土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.
(日本土壌肥料学雑誌 第87巻第5号 掲載)