土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

土壌の観察・実験テキストを使用した活動状況

2007年5月30日 Posted in その他の情報

本委員会が作成し2006年7月20日に発行しました「土壌の観察・実験テキスト −土壌を調べよう!−」(冊子体,非売品)は,土壌の観察会などで使用するテキストとして,より多くの活用が期待されています。

このテキストを資料として2007年5月末現在までに実施された観察会や研修会は,のべ8回,参加者数で200名にのぼります。また,学会発表等でも本テキストの活用事例を積極的に紹介しております。なお,このテキストはウェブ掲載版をこちらにて公開しておりますが,冊子体の利用をご希望の方は学会事務局までお問い合わせください。

活動の詳細は,以下をご覧ください。

(土壌教育委員会)
活動名:「土のふしぎ!-わくわく ドキドキ 土体験-」
主催:日本土壌肥料学会(土壌教育委員会)
後援:埼玉県教育委員会
場所:埼玉県立総合教育センター江南支所
日時:平成18年7月23日
参加人数:41名
講師:東照雄,田村憲司,田中治夫,菅野均志,橋本均,瀧勝俊,真下峯子,平井英明
(土壌肥料学雑誌へ報告,78巻第2号,227(2007))

(土壌教育委員会)
活動名:土壌の観察会
主催:日本土壌肥料学会(土壌教育委員会)
共催:姫路市姫路自然観察の森
協力:兵庫県人と自然の博物館
日時:平成18年8月20日10時~
場所:姫路市姫路自然観察の森
参加人数:14名
講師:福田直,田村憲司,田中治夫,菅野均志,鈴木武志,瀧勝俊,柴原藤善,平井英明

(橋本均委員)
活動名:日本土壌肥料学会 2006年度秋田大会 発表
タイトル:土壌観察会用テキストの作成(橋本 均(北海道立中央農試))
日時:平成18年9月5日
場所:秋田県立大学

(平井英明委員)
活動名:土壌の観察会
主催:栃木県立博物館
共催:日本土壌肥料学会関東支部
協力:宇都宮大学農学部アグリ支援機構
実施日:平成18年9月16日10時~15時
場所:宇都宮大学農学部附属農場
参加人数:11名(大人8名,子供3名(小学校低学年))

(平井英明委員)
研修会名:平成18年度関東ブロック土壌保全事業技術研究会(通称:土壌保全若手研究会)
主催者:関東農政局 生産経営流通部 農産課  高橋康環境保全型農業専門官
日時:平成18年10月19日(木)~20日(金)
開催場所:群馬県農業技術センター前橋研究拠点参集人数:25名(主催者2、講師1、他県参加者15、県内者7名)

(菅野均志委員)
活動名:平成18年度高等学校理科実験研修会
主 催:宮城県教育委員会
対 象:高等学校・特殊教育諸学校(高等部)
    理科実習教諭,実習講師,実習助手
日 時:平成18年10月24日(火)
    午前9時30分から正午まで
場 所:仙台市科学館
人 数:27名
講 師:菅野均志(東北大学大学院農学研究科)

(瀧勝俊委員)
活動名:土壌観察会
主催:日本土壌肥料学会中部支部
日時:平成18年10月28日(土)
場所:豊田市自然観察の森において
参加者:18名(小学生7名、大学生2名含む)
アドヴァイザー:木村前会長・岡村支部長・愛知農総試OBの長谷川氏
コメント:特に、愛知の土壌を知り尽くしておられる土壌調査マン長谷川氏にたいへんご活躍頂いたことを申し添えます。
講師方の感想:「参加者共々楽しみながら、新たな感動を共有できた。」というものでした。

(瀧勝俊委員)
活動名:土壌肥料学会中部支部大会発表
日時:平成18年11月6日
演題:小学生を対象とした出前授業の実施内容と対象の反応(瀧勝俊他3名(愛知農総試))
 児童に土の大切さをわかりやすく教えること目的として、県内3小学校で計4回、出前授業を実施した。
【実施方法】2006年6・7月、3年生72名、4年生67名、3・4年生合同22名、5・6年生合同30名を対象として実施した。授業時間はすべて90分であった。
【授業内容】(1)3・4年生については、土に関する講義、土壌中の虫探し、土壌呼吸実験、顕微鏡による土壌動物の観察、土壌吸着実験を行った。(2)5・6年生については虫探しの時間を短縮し、土を燃やしたときの色の変化の観察を加えた。(3)土に関する講義内容は、3・4年生には土の中にいる生き物の種類と特徴を中心に、5・6年生には環境における土壌の役割を盛り込んだ内容とした。(4)土の中の生き物探しでは、探した生き物の名前が検索できるようA3版の検索図を作製した。(5)土壌動物の観察では、ツルグレン装置で土壌動物が採取できる理由を考えさせた後、カニムシ・トビムシ等を観察させた。(6)土壌呼吸実験では、森林土壌と運動場の土とで0.1N NaOHを染みこませ、フェノールフタレインで着色したろ紙の色の変化にかかる時間を観察させ。実験を始める前に、同様のろ紙を入れたガラスチューブ中にストローで息を吹き込ませ、色が変化する過程を体験させた。実験後は「なぜ森林土壌の方が色の変化が速いのか。」を考えさせた。
【対象の反応】(1)学年を問わず土壌中の生き物探しと顕微鏡による土壌動物の観察に最も興味を持った。(2)土壌呼吸の実験では、どの回も「森の土の方が生き物が多い」という結論が引き出せた。(3)児童の感想文には「土の中には生き物がたくさんいて、それが色々な役割を果たしていることを初めて知った。」という内容のものが多かった。(4)クイズ形式にしたことで活発な授業となった。(5)先生からも「初めて知ることや体験することが多く参考になった。」という感想が聞かれた。

(平井英明委員)
活動名:日本土壌肥料学会関東支部栃木大会特別講演
タイトル:日本土壌肥料学会における土壌教育活動の概要と展望
日時:平成18年11月11日
場所:宇都宮大学

(田村憲司委員)
平成18年12月16日(土)10時~15時 横浜自然観察の森
参加者:12名 土壌断面の観察をして、午後には、土壌の
実験を行いました。自然観察の指導者クラス対象の観察会と
なりました。

(田村憲司委員)
平成19年3月14日(水)9時30分~13時 三宅島アカコッコ館
参加者:52名(うち小学生1、2年生18名)、小学生のグループと
一般のグループに分かれて、テキストは市民にのみ配布しました。
土壌断面の観察と、記載方法を詳細に教えました。