土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

土壌教育活動だより 82-3

2011年7月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 平成21年度「土壌の観察会」(広島県廿日市市,平成21年8月21日実施)にて剥ぎ取りを実演した土壌断面標本の仕上げ作業が完了し,田村憲司委員(筑波大学)が完成した土壌モノリスを4月22日に,藤間充元委員(山口大学)がリーフレットを「おおの自然観察の森」に寄贈した.

 4月24日に東京農工大学農学部(東京都府中市)で第52回科学技術週間のイベントとして「親と子の土の教室」を日本ペドロジー学会および東京農工大学の共催,農林水産省の後援で実施した.講師は福田直(武蔵野学院大学)・田中治夫(東京農工大学)・森圭子(埼玉県立川の博物館)・浅野眞希(筑波大学)の各氏.参加者は19組で,子ども25名(10~8歳4名,7~5歳7名,4歳以下14名),保護者24名であった.福田委員長の挨拶で始まり,野外の林と畑で浅野講師による「林の土と畑の土」,「土の上でピョンピョンしよう!落ち葉をめくってみよう!」を,室内に戻り森講師による「土のなかみを調べよう」,田中委員による「光る泥ダンゴつくり」,福田委員長による「土壌動物の観察」を行った.アンケートの結果はおおむね好評で,継続の希望も出された.

 次に会員の土壌教育活動を紹介する.平井英明氏(宇都宮大学)は2月24日に那須烏山市境小学校で総合学習の時間を活用した授業を開催し, 大学生3名とともに「お米の味,お米ができる広さ,お米を作る山」を実感させる取り組みを行った(参加児童は4年生15名,5年生17名).

 土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.

(日本土壌肥料学雑誌 第82巻第3号 掲載)