土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

土壌教育活動だより 87-6

2016年12月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 土壌教育委員会の活動を報告する.平成28年度第2回土壌教育委員会を佐賀大会2日目の9月21日,佐賀大学本庄キャンパス1号館3F 135番において,委員9名および顧問,担当理事の計11名の出席を得て開催した.平成28年度事業の進行状況の報告,次年度の事業計画等について議論した.佐賀大会3日目の9月22日(祝日),佐賀大学本庄キャンパス2号館1Fロビーにて高校生ポスター発表会を開催した.全国より13課題(12校)の発表があった.ポスターコアタイムにおいては,高校生と会員との活発な議論が交わされた.土壌教育委員の審査により,ポスター賞1課題(兵庫県立篠山東雲高等学校)および優秀賞2課題(北海道立岩見沢農業高等学校,福岡県立糸島農業高等学校)が選ばれた.表彰式は2号館1F 211番にて行われ,平井委員長(宇都宮大学)より全課題に対し参加賞の記念品が手渡された後,間藤学会長(京都大学)よりポスター賞と優秀賞が授与された.土壌教育委員会では,来年9月の仙台大会における高校生ポスター発表会の開催を予定しています.次に,平成28年9月25日にイオン直営農場「三重いなべ農場」(三重県いなべ市)において開催された,「イオン チアーズクラブ ファーマーズプログラム」に協力した.本件は,礒井俊行委員(名城大学)が担当し,山崎真嗣氏(岐阜県環境管理技術センター)にご尽力いただいた.イオンチアーズクラブに所属する子どもたち14名に対し,山崎氏がキャベツ畑の土壌を用いてツルグレン装置と顕微鏡を用いた土壌動物の観察を,礒井委員が土壌空気および土壌の保水性の実験を行った.

 委員による活動を紹介する.平成28年 9月10日,平井英明委員長,赤羽幾子委員(農環研)は,宇都宮大学農学部附属農場(栃木県真岡市)において,「土と肥料の微妙な関係」を開催した(栃木県立博物館と共催).参加者は,無肥料,化成肥料連用,堆肥連用,有機栽培条件で栽培されたコシヒカリ,ゆうだい21の稲株を用いて,米1粒から何粒に増えたかを計算した.また,水稲の根や土を観察し,それらの臭いを嗅ぐなどして,土が肥料によってどのように変化するかを体感していた.観察後は,希望者を対象に森林の土、荒木田土、鹿沼土を用いた光る泥だんご作りを実施した.

 土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.

(日本土壌肥料学雑誌 第87巻第6号 掲載)