土壌教育活動だより 91-6
土壌教育委員会は,2020年10月11日(土)に2020年度第2回土壌教育委員会をオンラインで開催しました.委員会には,委員11名,顧問1名および担当理事の計13名が参加しました.議事の内容は,岡山大会における「高校生による研究発表会」の開催報告,来年度の事業の検討,土壌教育委員会公式ウェブサイトの更新,等でした.
委員による活動を報告します.2020年9月に,埼玉県寄居町内と埼玉県深谷市内の小学校(各1校)において,森圭子委員(埼玉県立川の博物館)が出前授業「地面をつくる土の粒と雨水の行方」を行いました.校内のグラウンドの土,砂場の砂,砂利,畑や植え込みの土を用いて,水の浸み込み方を調べました.2020年 10月18日(日),埼玉県立川の博物館において森圭子委員(同)がワークショップイベント「土と砂のちがいとは」を開催しました.砂と土の観察や,モノリスを使って土がどのように出来るかを説明し,土の中の生き物の観察などを通して,土は生き物を育む力があることを解説しました.申し込み不要の随時参加型のイベントで参加者は31名でした. 2020年10月24日(土),同博物館で体験教室「土の中の生き物を探せ!」を開催しました.博物館敷地内の木立で土を採取し,ハンドソーティング法による大型土壌動物の観察と,ツルグレン抽出法による中型土壌動物の抽出と観察を行いました.参加者は9名でした.
本欄では会員の皆様の土壌教育活動も紹介します.情報をお持ちの方は支部選出の土壌教育委員までお知らせください.なお,土壌教育委員会の現在の構成は公式ウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員」をご確認ください.
(日本土壌肥料学雑誌 第91巻第6号 掲載)