土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

指導案「地面をつくる土の粒と雨水の行方」を公表します

2018年1月10日 Posted in 出版物・教材

2017年3月に小学校および中学校の新学習指導要領が公示されました。新しい学習指導要領では、小学校の学習指導要領第4学年理科において「(3) 雨水の行方と地面の様子」が新設され、<雨水の行方と地面の様子について、流れ方やしみ込み方に着目して、それらと地面の傾きや土の粒の大きさとを関係付けて調べる活動>が明記されております。

日本土壌肥料学会は、土壌教育委員会内に作業部会を設置して新しく加わった「土の粒」に関する指導内容の検討を重ね、このたび指導案「地面をつくる土の粒と雨水の行方」を公開いたしました。

新しい学習指導要領は小学校において2020年度から全面実施の予定です。土の粒に関する教育が小学校で実施される際に、本指導案が少しでも先生方のお役に立つようであれば幸いです。

指導案「地面をつくる土の粒と雨水の行方」のダウンロード
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本指導案作成の経緯等については、以下をご覧ください。

土壌教育活動だより 88-6

2017年12月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 土壌教育委員会の活動を報告する.仙台大会1日目の9月5日,平成29年度第2回土壌教育委員会を東北大学青葉山新キャンパスH会場(青葉山コモンズ第7講義室)において,委員8名および顧問,計9名の出席を得て開催した.平成29年度事業の進行状況の報告,2018-2019年度の支部委員選出,等について議論した. 土壌教育委員会が取り組んでいる「自然観察の森への観察板設置」事業について,今年度は北農会が保管する砂丘ポドゾルとその分布を解説する観察板の設置を三枝俊哉委員(酪農大学)が企画・担当し,平成29年10月19日に北オホーツク道立自然公園内ベニヤ原生花園前への土壌観察板設置および北海道枝幸郡浜頓別町への寄贈手続きを行った.土壌観察板の作成においては,平成29年6月19~21日に観察板設置地点の検討を行い,平成29年8月22~24日に代表断面の土壌調査(道立自然公園内国有地)を実施した.土壌調査においては,上川農試天北支場岡田支場長,浜頓別町教育委員会佐藤教育長,小山内次長,乾学芸員,水鳥観察館千葉主事,インターン高校生3名が同行し,視察した.

 次に,委員による活動を紹介する.平成29年8月12日,ミュージアムパーク茨城県自然博物館が主催するイベント「飛び出せ!子ども自然教室『ピカピカ!泥だんごをつくろう』」に,田村憲司副委員長(筑波大学)が講師として参加した.イベントでは,土壌のはたらきを解説する紙芝居や,光る泥だんごづくりを行った.参加者は,小学生30名であった.平成29年9月3日,兵庫県立人と自然の博物館において「ひとはくKidsサンデー『光る泥だんごをつくろう!』」が開催され(主催:同博物館,連携:筑波大学土壌環境化学研究室),田村憲司副委員長が講師として,羽生一予氏,および段 雨濛氏(同)がスタッフとして参加した.本イベントでは,光る泥だんごをつくりながら,土壌の持つはたらきや,土壌の重要性について解説した.午前と午後,一回ずつ計2回の開催で,計30名の参加者を得た.

 最後に,支部の活動を紹介する.中部支部では,豊田市自然観察の森(愛知県豊田市)において,平成29年8月22日に岡崎北高等学校コスモサイエンスコース2年生(39名),23日に同1年生(38名)を対象とした「総合的な学習の時間」を岡崎北高校と共催,名古屋大学協賛で開催した.内容は,フィールドでの植生・土壌断面観察と室内実験(緩衝能・吸着・呼吸・土壌動物)であった.講師は,浅川晋氏,渡邉彰氏,村瀬潤氏,渡邉健史氏(名古屋大学),岡村穣氏(元名古屋市立大学),小川直人氏,南雲俊之氏(静岡大学),瀧勝俊氏(愛知県農業総合試験場),村野宏達氏(名城大学)の計9名であった.この事業は,今回が8回目である.

 土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.

(日本土壌肥料学雑誌 第88巻第6号 掲載)

観察会などで使用できるワークシート(その2)

2017年10月11日 Posted in 出版物・教材

初等中等教育段階における土壌の教育の推進には,学校教育現場において「土」を教材として活用し,児童生徒に土の性質や機能を実感を伴いながら伝えることが必要です。

すでに先行して5つのワークシートを掲載しておりますが,引き続いて,学校及び社会における土壌教育実践講座 : 2.土壌断面と農地の生産力から土壌の重要性を伝える野外観察の手引き(平井ら,2014)の中で使用された5枚のワークシートを公開いたします。

これらのワークシートは主食である「米」とつながりが深い観察・実験を選定しています。それぞれのワークシートを使用する際の児童生徒への説明については, 上記の文献および以下の説明文を参照くださいますようお願いいたします。

土壌教育動画07:土壌の緩衝能を調べる

2017年10月11日 Posted in 出版物・教材 Posted in 動画集

土壌を題材(主役)にしたイベント? そんなの面白いの? 多くの方が抱くこのような疑問に応えるため,私たちが実施したイベントの様子や観察実験の詳細を土壌教育動画集として公開します。

今回公開する土壌教育動画は「土壌の緩衝能を調べる」です(再生時間 1分56秒)。動画の撮影は2017年8月3日に埼玉県立川の博物館で行い,講師は森圭子委員(埼玉県立川の博物館),撮影・編集は村野宏達委員(名城大学)が担当しました。

土は、水に比べて酸やアルカリが加わってもpHが変化しにくいよ。この性質をpH緩衝能(かんしょうのう)という。土のpH緩衝能について調べてみよう。

土壌教育動画06:土壌の断面調査

2017年10月11日 Posted in 出版物・教材 Posted in 動画集

土壌を題材(主役)にしたイベント? そんなの面白いの? 多くの方が抱くこのような疑問に応えるため,私たちが実施したイベントの様子や観察実験の詳細を土壌教育動画集として公開します。

今回公開する土壌教育動画は「土壌の断面調査」です(再生時間 2分00秒)。動画の撮影は2017年8月3日に埼玉県立川の博物館で行い,講師は森圭子委員(埼玉県立川の博物館),撮影・編集は村野宏達委員(名城大学)が担当しました。

土のことを土壌ともいう。土壌にもいろいろな種類があるよ。土壌の種類の調べ方を紹介するよ。

土壌教育動画05:土の保水力を調べる

2017年10月11日 Posted in 出版物・教材 Posted in 動画集

土壌を題材(主役)にしたイベント? そんなの面白いの? 多くの方が抱くこのような疑問に応えるため,私たちが実施したイベントの様子や観察実験の詳細を土壌教育動画集として公開します。

今回公開する土壌教育動画は「土の保水力を調べる」です(再生時間 1分53秒)。動画の撮影は2017年7月18日に埼玉県立川の博物館で行い,講師は森圭子委員(埼玉県立川の博物館),撮影・編集は村野宏達委員(名城大学)が担当しました。

土の種類や場所によって、雨水のしみこむスピードはちがうよ。土に雨をふらせて、実験してみよう。

土壌教育動画04:土の粒と有機物の観察

2017年10月11日 Posted in 出版物・教材 Posted in 動画集

土壌を題材(主役)にしたイベント? そんなの面白いの? 多くの方が抱くこのような疑問に応えるため,私たちが実施したイベントの様子や観察実験の詳細を土壌教育動画集として公開します。

今回公開する土壌教育動画は「土の粒と有機物の観察」です(再生時間 1分21秒)。動画の撮影は2017年7月18日に埼玉県立川の博物館で行い,講師は森圭子委員(埼玉県立川の博物館),撮影・編集は村野宏達委員(名城大学)が担当しました。

土の粒(つぶ)にはいろんな種類があって、大きさもいろいろだ。ペットボトルなどに土と水を入れて振り、机の上などに静かに置き、土のしずみ方を調べてみよう。

観察会などで使用できるワークシートを公開します

2017年10月 6日 Posted in 出版物・教材

初等中等教育段階における土壌の教育の推進には,学校教育現場において「土」を教材として活用し,児童生徒に土の性質や機能を実感を伴いながら伝えることが必要です。

土壌教育に関する文献集にもある国際土壌年 2015にちなんだ土壌教育活動「土のひみつを探る」からみえた学会―民間企業連携の可能性(平井,2016)では,児童生徒を対象にワークシートを用いて土壌教育活動を実施した事例が紹介されておりますが,この活動で使用されたワークシートを学校教育現場などにおける土壌教育教材として活用していただくことを目的に公開いたしました。

今回公開するワークシートは次の5枚です。

これらのワークシートは「植物」とつながりが深い観察・実験を選定しています。それぞれのワークシートを使用する際の児童生徒への説明については,上記の文献および以下の説明文を参照くださいますようお願いいたします。

高校生ポスター発表会(仙台) 2017-09-05

2017年10月 6日 Posted in 主催行事 Posted in 高校生ポスター発表会

日本土壌肥料学会2017年度仙台大会1日目の2017年9月5日(火)に恒例の「高校生ポスター発表会」を東北大学青葉山新キャンパス内青葉山コモンズ1Fエントランスホールにて開催しました。当日は全国の高等学校から21課題(15校、ポスター掲示のみの発表3課題を含む)の発表があり、ポスター前で自ら説明を行った約40名の高校生は、大会参加者からの専門的な質問に対応し、様々な議論を交わし、多くの助言を受けていました。

厳正な審査の結果、最優秀ポスター賞1課題(発表番号12 青森県立名久井農業高等学校)および優秀ポスター賞3課題(発表番号10 宮城県仙台二華高等学校,発表番号15 兵庫県立篠山東雲高等学校,発表番号19 北海道北見北斗高等学校)が選ばれました。

発表会終了後に別会場(大講義室)にて行われた表彰式では、平井委員長(宇都宮大学)より全発表課題に対して記念品が手渡され、次いで犬伏学会長(千葉大学)より最優秀ポスター賞および優秀ポスター賞が授与されました。

参加校と題目は以下の通りです。

土壌教育活動だより 88-5

2017年10月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 土壌教育委員会の活動を報告する.仙台大会期間中の9月5日,東北大学大学青葉山新キャンパスのポスター会場にて,高校生ポスター発表会を開催した.全国より21課題(15校),多種多様な内容の発表があった.コアタイムでは,学会員の質問に高校生が熱心に答えていた.学会長,大会実行委員長および土壌教育委員の審査により,最優秀ポスター賞1課題(青森県立名久井農業高等学校)および優秀ポスター賞3課題(兵庫県立篠山東雲高等学校,北海道北見北斗高等学校,宮城県仙台二華高等学校)が選ばれた.表彰式では,犬伏学会長(千葉大学)より賞状と副賞が授与された.

 次に委員による土壌教育活動を紹介する.1)7月16日,埼玉県立川の博物館の週末ワークショップ「土と砂って何がちがうの?」が開催され,砂・林の土・畑の土を用いた,土の粒の大きさ,土壌呼吸,保水力を比較する実験を行った.参加者は延べ60名であった.2)7月30日,同所の「夏祭り」のイベントの一つとして,「土の足ざわりを楽しもう」を実施した.畑の土と田んぼの土を足で踏み,土の感触を楽しんでもらう内容に計58名の参加があった.3)8月3日,同所にて,岩倉高校(東京都台東区)理科部合宿の実習として,土壌断面観察(埼玉県大里郡寄居町露梨子の黒ぼく土の畑)および,砂と断面の土を用いた土壌緩衝能の実験が行われた(生徒7名と引率教諭2名).4)8月27日,宇都宮大学農学部附属農場(栃木県真岡市)において,「泥だんごをつくろう!~あそんで学ぼう!土のひみつ~」が開催された(栃木県立博物館と共催).参加者は,幼児、児童とその保護者含めた計17名であった.農場内の雑木林の土壌断面から採取したA層,B層,C層(鹿沼軽石層)の土を用いて泥だんごを作成し,その後,その土壌断面を観察した.それぞれの層位の土およびコアを用いて,土の保水性や土の空気を実感する土壌実験を行い,表面が乾いた泥だんごをスプーン等で磨く作業を行った.1)~3)について,森圭子委員(埼玉県立川の博物館)が企画,講師を務めた.4)は,平井英明委員長(宇都宮大学)が企画を担当し,赤羽幾子委員(農環研)が当日スタッフとして参加した.1),3)において,村野宏達委員(名城大学)が,土壌観察等の様子を,4)では,土の中の空気を実感する土壌実験の動画撮影を行った.

 最後に支部での活動を紹介する.中部支部では,7月23日に豊田市自然観察の森において「土壌観察会-土の不思議にせまる!-」を開催した(参加者は親子を中心に24名).講師は,礒井俊行氏(名城大学),岡村穣氏(元名古屋市立大学),瀧勝俊氏(愛知県農業総合試験場),大橋祥範氏(同),堂本晶子氏(三重県農業研究所),山崎真嗣氏(岐阜県環境管理技術センター)の6名であった.内容は,森の中での植物と土の観察,室内実験(吸着・土壌動物),ミニモノリス作りであった.この事業は,今回が12回目である.

 土壌教育にかかわる活動をされた会員の方は,支部選出の土壌教育委員までお知らせ下さい.委員の連絡先は,土壌教育委員会のウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員のページ」をご覧ください.

(日本土壌肥料学雑誌 第88巻第5号 掲載)