土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

土壌教育活動だより 92-1

2021年2月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 委員会の活動を報告します.土壌教育委員会は,ESD(Education for Sustainable Development)活動支援センターおよび文部科学省,環境省が主催する「ESD推進ネットワーク全国フォーラム2020」のバーチャルポスターセッションに出展しました.土壌教育委員会の公式ウェブサイトがバーチャルポスターセッションのウェブページにリンクされ,2020年12月19日(土)~2021年1月29日(金)まで公開されました.

 次に委員による活動を報告します.森圭子委員(埼玉県立川の博物館),浅野眞希委員(筑波大学),藤井一至氏(森林総合研究所),平山良治氏(埼玉県立川の博物館),加藤拓氏(東京農業大学)は,世界土壌デーを記念して,国立科学博物館の日本館に常設展示されているモノリスについて解説した動画,「世界土壌デー2020応援動画~国立科学博物館 土壌標本解説~」を作成しました.動画は,国立科学博物館公式のかはくチャンネル,日本土壌肥料学会の公式ウェブサイト(http://jssspn.jp/info/notice/notice/post-4.html)から閲覧できます.

 森圭子委員(同)は,2020年11月14日(土)に埼玉県立川の博物館の「かわはく秋まつり」において土壌モノリス解説を行いました.世界の土と国内の火山由来のモノリスを展示し,小学生から大人まで30名に解説しました.モノリス解説の様子は,同館のツイッターに動画として掲載しています.2020年11月15日(日)に香川県立公渕森林公園において,「落ち葉の下の生き物観察会」(主催:香川県)が開催され,豊田鮎委員(香川大学)が講師を務めました.100名を超える参加申し込みがあり,抽選の上,6家族21名の参加となりました.参加者の内11名は,小学生以下(4歳~11歳)の児童でした.観察会では午前に公園の落ち葉や倒木の下の土壌動物を探しました.午後には土壌動物の抽出法の説明,標本の紹介がありました.その後,簡易顕微鏡を用いて午前中に採集した土壌動物の脚の数,雄雌の違いなどを観察しました.森圭子委員(同)は,2020年12月6日(日)に埼玉県立川の博物館において,「世界土壌デー記念・土でアート作品づくり」を行いました.4種類の土を使い,パネルに貼った小川和紙に絵を描き,土の色のちがいについて楽しみながら学んでいただきました.参加者は31名でした.

 最後に支部の活動を紹介します.中部支部では,2020年8月21日(金)に豊田市自然観察の森において,岡崎北高等学校コスモサイエンスコース1年生(約40名)を対象とした「総合的な探求の時間 環境科学系講座」を岡崎北高校と共催,名古屋大学大学院生命農学研究科協賛で開催しました.内容は,土壌に関する講義,フィールドでの植生・土壌断面観察(コロナ対応のため,室内実験をなくしかつ2回に分けて実施)でした.講師は,渡邉健史氏(名古屋大学),岡村穣氏(元名古屋市立大学),瀧勝俊氏(愛知県農業総合試験場)の計3名でした.この事業は,今回で11回目でした.

 本欄では会員の皆様の土壌教育活動も紹介します.情報をお持ちの方は支部選出の土壌教育委員までお知らせください.なお,土壌教育委員会の現在の構成は公式ウェブサイトhttp://jssspn.jp/edu/の「委員」をご確認ください.

(日本土壌肥料学雑誌 第92巻第1号 掲載)