土壌教育委員会がかかわる活動を紹介

土壌教育活動だより 93-3

2022年6月 5日 Posted in お知らせ Posted in 土壌教育活動だより

 2022年4月より,土壌教育委員会委員が交代しました.新しい委員は以下の通りです.委員長:森圭子(埼玉県立川の博物館),副委員長:藤間充(山口大学,担当理事と兼任),事務局長:浅野陽樹(鹿児島大学,九州支部委員と兼任),東北支部:髙本慧(農研機構),関東支部:中塚博子(東京農業大学),関西支部:角野貴信(公立鳥取環境大学).また、委員会内規が改正され新たに委員長委嘱の事業協力委員が設置されました.委嘱された事業協力委員(教員研修およびその他の普及事業担当)は,村野宏達(名城大学),早川敦(秋田県立大学),豊田鮎(香川大学),赤羽幾子(農研機構),浅野眞希(筑波大学)です.さらに、新たに顧問に小﨑隆(愛知大学),隅田裕明(日本大学)が就任しました.

 日本土壌肥料学会2022年度東京大会(2022年9月13日〜15日)の1日目に,「高校生による研究発表会」を開催します.発表形式は,対面でのポスター発表を予定しています.詳細は、土壌教育委員会ホームページの「高校生の方へ」(http://jssspn.jp/edu/activity/info/posterinfo/)をご覧ください.

 委員の活動を報告します.角野委員(鳥取環境大学)は,2021年10月9日に鳥取環境大学で開催された第2回山陰海岸ジオパークサイエンスカフェ「土が息をしている!?おどろきの土の生きものたち」(主催:公立鳥取環境大学・鳥取県山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館)の講師をつとめました.内容は,土壌動物や土壌呼吸の簡単な実験・観察と,スライドによる解説で,電子顕微鏡とスクリーンを繋げて,土壌動物を参加者全員で観察したり,赤外線ガス測定器で土壌からの二酸化炭素を検出する様子を解説しました.参加者は小中学生13名とその保護者でした.福田顧問(武蔵野学院大学)は,2月18日に,けやの森幼稚園(埼玉県狭山市)で「きん類」の講話を行いました.講話の対象は園児(年長児)31名,出席者は園長,主任,担任でした.概要は生態系の物質循環「落ち葉や動物の死がい・糞などの土中での分解」を画像によって説明しました.発酵、腐敗につても解説し,菌類の循環に果たす役割について解説しました.その後,園児全員が落ち葉や果物についたかびの胞子や菌糸を実際に双眼実体顕微鏡で観察しました.

 本欄では会員の皆様の土壌教育活動も紹介します.情報をお持ちの方は支部選出の土壌教育委員までお知らせください.なお,土壌教育委員会の現在の構成は公式ウェブサイト http://jssspn.jp/edu/ の「委員」をご確認ください.

(日本土壌肥料学雑誌 第93巻第3号 掲載)