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学会活動紹介

若手の会

土壌肥料若手の会2024 in 福岡 2024年9月6~7日

「土壌肥料若手の会2024 in 福岡」は2024年9月6日から7日の日程で開催されました.若手の会には学部生4名,大学院博士前期/修士課程15名,大学院博士後期課程6名,博士研究員2名,そして常勤の社会人が9名の36名の方が参加しました.

現地見学の一日目は農研機構九州沖縄農業研究センター筑後拠点を訪問し,各種作物の育種技術の開発,ドローンや画像解析を用いた生育診断技術の開発,イネの「乾田直播」技術開発に関する紹介をしていただきました.その後,福岡自治研修センター「まなびのやど福岡」(大野城市)に場所を移し,情報交換会およびキャリア相談会を実施しました.

二日目は,多目的複合施設「大野城まどかぴあ」に移動し,参加者によるセミナーを開催しました.セミナーでは5名の講師から(1)中手研究者としてのキャリアパスについて,(2)博士研究員に至る今日までの経験と大学院を目指す学生へのメッセージ,(3)民間企業での研究と技術開発の魅力について,(4)オーストラリアでの研究留学生活について,(5)女性研究者のキャリアパスについて,が話題提供され活発な質疑が行われました.

なお,「土壌肥料若手の会2024 in 福岡」の詳細については,日本土壌肥料学雑誌96巻1号に掲載予定です.

2024若手の会 in 福岡

セミナーの様子



2024若手の会 in 福岡

集合写真(まなびのやどにて)

土壌肥料若手の会2023 in 愛媛 令和5年9月15~17日

「土壌肥料若手の会2023 in 愛媛」は2023 年9月15日から17日の日程で、愛媛県松山市、宇和島市、大洲市、内子町にて開催されました。久々の現地見学と宿泊を伴う対面式で全国10大学からの総勢28名(運営委員含む)が参加しました。

現地見学の1日目は宇和島市のみかん研究所を訪問し、愛媛県の柑橘類周年供給を支える新品種開発や栽培技術改善の取り組みを紹介していただくとともに、柑橘圃場を見学し、各品種の特徴や肥培灌漑技術について理解を深めました。2日目は木蝋生産地として栄えた内子町の伝統的町並みの見学と愛媛大学農学部附属農場にて有機栽培水田や果樹圃場を視察しました。3日目には愛媛県農林水産研究所を訪問し、種子生産業務や技術開発を紹介していただいた後、愛媛県のオリジナル水稲品種「ひめの凛」の移植適期調査や大豆奨励品種選別が行われる圃場を見学しました。

また、開催期間を通じて参加者同士の親睦を深める催しや自己紹介を兼ねた研究紹介発表会を行いました。この3日間で、愛媛の農業に関する新たな知見に加え、同じ志を持つ同世代の人とのつながりを得ることができ、非常に有意義な若手の会となりました。

なお、「土壌肥料若手の会2023 in 愛媛」の詳細については、日本土壌肥料学雑誌94巻6号に掲載予定です。

2023若手の会 in 愛媛

肱川でのカヌー体験

日本土壌肥料学会若手の会 in 東京 令和4年9月13日

「日本土壌肥料学会若手の会 in 東京」は、日本土壌肥料学会2022年度東京大会会期中の2022年9月13日に東京農業大学世田谷キャンパスおよびオンラインのハイブリッド形式により、全国15大学、農研機構、農業技術センターなどから計31名が参加して行われました。

今回の若手の会では、コロナ禍などにより若手研究者の海外での研究機会が著しく減少していることから、海外で活躍されている若手研究者と国内の学生・若手研究者とのつながりを築くことを目的として、実際に海外で研究を行っている磯部一夫博士(北京大学副教授)、藤田智史博士(フランス国立科学研究機構研究員)を講師にお招きしました。

はじめに、磯部博士、藤田博士には研究内容や環境、生活事情をご紹介いただき、その後、参加者による質問という形で進められ、多くの交流ができました。

なお、「日本土壌肥料学会若手の会 in 東京」の詳細については、日本土壌肥料学雑誌94巻1号に掲載予定です。

若手の会2021@北海道 令和3年9月13日、17日

土壌肥料学会若手の会2021@北海道は日本土壌肥料学会2021年度北海道大会の前後9月13日および9月17日の二回に分けてオンラインで開催した.若手の会は例年,若手同士の交流会を行ったり,開催地の農業現場を見学したり,講師の方々をお招きして研究内容等についてご講演をいただいたりする研修旅行が企画されてきた.しかし昨年度は,新型コロナウイルス感染症の蔓延防止の観点から例年のような研修旅行を伴う若手の会を開催することはできず,若手の会そのものが中止された.一方で,幅広い専門分野を取り扱う土壌肥料学会において,若手の会を通じて若手同士の分野横断的なつながりを作ることは重要である.そこで十勝農業試験場,寒地土木研究所,北海道大学の若手有志で「若手の会2021@北海道」の運営委員会を3月に結成し,対面での開催とオンライン開催の両方を想定して企画立案を行った.その後,大会そのものが完全オンライン開催と決定されたため,若手の会もオンライン開催に決定した.オンライン開催では北海道の農業現場の実態を詳しく紹介することは難しいと判断し,本年は交流会と講演に限って開催することとした.

このようにして会の内容を決定した後,若手の会2021@北海道のウェブページを大会ウェブサイト内に作成していただくとともに,土肥誌にも情報を掲載させていただいた.その結果,17大学(北海道大学,京都府立大学,東京大学,東京農工大学,京都大学,明治大学,信州大学,広島大学,山形大学,神戸大学,千葉大学,創価大学,帯広畜産大学,筑波大学,日本大学,名古屋大学,ボストン大学),農研機構,北海道立総合研究機構,ホクレン,岡山県農林水産総合センター農業研究所,宮城県農業園芸総合研究所,兵庫県立農林水産技術総合センター,寒地土木研究所の計24機関から計71名が参加することになった.参加者は学部生,修士・博士課程学生,若手研究員等の方々であり,多様な年代・所属機関の参加者で構成された.

大会前日の9月13日には交流会を催した.これまでの多くの若手の会が大会後に開催されてきたため,大会が終わった後の交流会でお互いを知ることがほとんどであった.本年は2019年の「若手の会in静岡」にならい,大会前日に交流会を催し自己紹介および研究発表のPRを行うことで,翌日以降の大会の研究発表に積極的に参加しやすいように工夫した.またオンラインならではとして,参加者の家庭の事情や時差の関係で交流会の時間帯に居合わせることができない参加者については,事前に動画または投影資料の代読で対応することができた.

大会後日の9月17日には「研究者・技術者としての働き方」と題して講演会を催した.講師として,ポスドクから常任研究員,その後の異動など,複数の機関で研究されてきた南川和則博士(国際農林水産業研究センター)と,大学卒業から一貫して一つの機関で研究されてきた志賀弘行博士(ホクレン農業協同組合連合,元北海道立総合研究機構農業研究本部)のお二方をお招きした.お二方のご講演からは共通して,得られた機会を着実につかみ取り,自身のキャリアや研究に活かしてこられたことが参加者には伝わったことと思われた.また,参加登録の際に事前に講師の方々への質問を記載していただいており,多くの質問をいただいた.これらの質問は家庭との両立,自分が遂行したい研究内容と業務としてやるべき内容との両立,海外での研究遂行におけるコツ,講師の方々の若手時代と現在の若手研究者環境の違いなど,幅広い内容が含まれており,主催者としては嬉しく感じた.事前にいただいた質問をすべて時間内に紹介することはかなわなかったが,講師の方々には示唆に富むご回答をいただき,参加者一同,今後の進路選択の参考になったことと期待された.

今年度の若手の会の開催にあたりまして,本大会前後のお忙しい中にも関わらず,講演を引き受けてくださった講師の方々ならびに参加者の皆様に厚く御礼申し上げます.また,当初対面での開催を想定して予算の観点から相談にのっていただいた学会理事の方々には,年度当初のお忙しいなか新型コロナウイルスの感染拡大防止も考慮に入れた若手の会の内容確認および予算編成にお骨折りいただき,誠にありがとうございます.

若手の会 in 静岡 令和元年9月2日

2019年度土壌肥料学会若手の会in静岡は,静岡県静岡市B・nest静岡市産学交流センターにて,日本土壌肥料学会2019年度静岡大会の前日9月2日に開催した.昨年度までの若手の会は,本大会終了後の2泊3日程度の研修旅行であった.しかし,今年度からは参加率の向上,参加者の負担減を考えて,当会の内容をセミナー形式による講演会と交流会のみに,内容を大きく変更した.土壌肥料の分野に関わる若手研究者や大学院生の交流が主な目的である若手の会に,まずは多数の若手が参加しやすいように,敷居を低くすることに重きを置いた.

当会の講演会の内容を決めるにあたってテーマを運営委員で検討した.いくつかの国内学術学会における若手の会の活動内容を調べていると,多くの若手の会において「研究者のキャリア」をテーマに扱うことが多く,やはり学位を取得したばかりの若手研究者やこれから研究者を志そうとしている大学院生にとって,将来のキャリア形成は焦点となる議題であることを改めて感じさせられた.また,筆者自身(山下寛人・岐阜大連合大学院・静岡大),博士課程在学中であり,学位取得後のキャリアに関する様々なロールモデルを学びたいと考えていた.そこで,我々は「土壌肥料学会を通じた自己キャリアデザインの構築」という主テーマを決め,異なるキャリアを持った講師に講演を依頼することにした.大学教員,国の研究機関,民間企業と異なるキャリアを有す男性1名・女性2名からなる3名の講師の方々(石川県立大学環境科学科・勝見尚也講師,農研機構農業環境変動研究センター・片柳薫子研究員,ヤンマー株式会社中央研究所・前島恵理子博士,)が快く講演をお引き受け下さり、セミナー形式の講演会と交流会を単日で行う計画を立案した.若手の会in静岡のHP を作成すると共に,土肥誌ならびに本大会HPで参加を募ったところ,全国9大学(静岡大学,静岡理工科大学,岐阜大学,名古屋大学,岡山大学,東京農業大学,東京農工大学,東北大学,秋田県立大学),国際農林水産業研究センター,静岡県,高知県,JA静岡経済連の計13機関から計34名が参加することになった.参加者は,学部4年生,修士・博士課程学生,若手研究員の方々であり,多様な年代の参加者で構成された.近年の若手の会参加人数と比較して,今年度は多くの人が集まって頂き,当会の内容変更の趣旨には少し応えることができたと思い,運営委員一同少し安堵した.

3名の講師の方々には,主テーマにおいて,「研究者として行き抜く為のキャリアデザイン~研究者人生のコツ・ヒント~」という内容に焦点を当てて頂き,研究者人生における様々な決断のときに”何を考え,どのように行動したか”といった内容をお話頂いた.男性・女性目線でのキャリア形成,ライフイベントとの向き合い方,金銭面,心の休め方,等々,研究者を目指すにあたって考えなければならないことを”ひしひしと”伝えていただいた.また,参加登録の際に,参加者の方々に事前に講師の方々への質問を記載してもらい,その質問を解消していく形で講演を進めてくださった.講演終了後の質疑応答も活発に行われ,交流会でも参加者の皆様が積極的に話している姿を見て,主催者としては大変嬉しく感じた.今年度の若手の会は単日の講演会という形で主催したが,次年度以降も開催地や時流に合う形で対応していただき,いつまでも土壌肥料学会若手の会が継続していくことを願っている.

今年度の若手の会の開催にあたり,本大会前日のお忙しい時間にも関わらず,講演を引き受けて下さった講師の方々ならびに参加者の皆様に厚く御礼申し上げます.土壌肥料学会2019年度静岡大会運営委員の皆様にも,多くのご協力を頂きました.また,日本土壌肥料学会より会場費等のご支援承りました.ここに感謝の意を表します.

2019若手の会 in 静岡

写真1 参加者の皆様の集合写真

若手の会 in 佐賀 平成28年9月23日-25日

2016年度土壌肥料若手の会in佐賀は,土壌肥料学会年次大会後の2016年9月23日から25日に佐賀市および武雄市で行われた.全国4大学(九州大学,京都府立大学,佐賀大学,東京農工大学)および福岡県,ベルギーなどから計10名が参加した.

初日の午前には佐賀県青年会館にて鹿児島大学・池永誠氏による「植物共存微生物の選択的遺伝子増幅法に関する分子生態学的研究」と題した講演を傾聴した.微生物の機能を活用した植物栽培を目指し,植物体からの新規微生物の探索を行っているが,従来法は培養法に依存しており全微生物の1%しか探索できない.その問題点を分子生態学的手法により解決するという氏の講演は,土壌学分野の若手研究者にとって新鮮であり,若手の会参加者の知見が広がるとともに大いに刺激となった.午後には九州大学・森裕樹氏による「土壌抗生物質と土壌溶液から考える農業・環境問題」と題した講演を傾聴した.土壌溶液に着目し,土壌溶液濃度をコントロールする要因は何であるのかということをご自身の研究を交えて説明され,“土耕栽培は,反応性の高い土壌という培地を用いた土壌溶液による水耕栽培とも言える”というお話を拝聴し,大変興味深く感じるとともに,物事を少し異なる視点から見ることの大切さを痛感した.2つの講演は,今後の研究における考え方について若手研究者としてたいへん勉強になり,今後の研究に少しでも活かせるようにしなければと身が引き締まった.講演後には参加者の自己紹介および研究紹介をし,互いの分野や研究の理解を深めた.その後,有明海に行き潮が引いた干潟を見学し干満の差に驚くとともに佐賀平野の農地が干拓と深い結びつきがあることを実感した.

2日目は農地見学を行った.初めに佐賀のお米である“さがびより”を作付している水田に行き,さがびよりの特徴を学んだ.さがびよりを作付するためには,さがびよりマイスターにならねばならず,資格制とすることによってブランド価値を上昇させていた.水田見学の後は、さが水ものがたり館に行き一大穀倉地帯である佐賀平野の治水について学んだ.佐賀平野には嘉瀬川しか大河川がなく,農地に効率よく水を流すために“クリーク”を作り,クリークの底に溜まる泥を肥料として用いるなど,佐賀の農業発展に治水が重要であったことが身に染みた.午後には佐賀県農業試験研究センター三瀬分場の陣内宏亮氏に「三瀬分場山間畑作研究担当での取り組みについて(葉ワサビ・冬どりタマネギ)」と題して,山間畑作に関する佐賀県での取り組みについてご講演いただいた.冬どりタマネギは高単価ではあるが定植可能期間が短く,時期を逃すと収量・品質が著しく低下し問題となる.その解決法として電照処理を用いる研究をしており,講演後に圃場にて装置を見学した.農業試験研究センターでの試験を見学でき,貴重な時間となった.その後,バスで武雄温泉ユースホステルへと向かう途上に大豆の集団転作畑を見学した.全国でも珍しい大豆の大規模転作であり,佐賀では個人ではなく複数の近隣農家による転作を行っていた.2日目の夜はバーベキューを行い,参加者同士で楽しみながら研究の話だけではなく様々な話をし,若手研究者同士の親睦を深めた.

3日目は,武雄温泉駅で解散するだけであったが,3日間を通し様々な知見が得られ,とても有意義な若手の会であった.

最後に,今回の若手の会での講演を快く引き受けてくださった方々に深く御礼を申し上げたい.また,若手の会の開催に当たり,日本土壌肥料学会および日本土壌肥料学会九州支部より経費の一部をご支援いただいたことを,心より感謝申し上げる.

今回の若手の会の開催を通じ,若手研究者間の繋がりが今後の土壌肥料学の発展や活性化に重要であることを感じた.若手の会開催にあたりご助力いただいた皆様に感謝申し上げるとともに日本土壌肥料学会会員の皆様には,若手研究者の交流のため,若手の会の開催と発展にご理解・ご協力をお願い申し上げる.

2016若手の会 in 佐賀

若手の会 in 京都 平成27年9月12日-14日

2015年度土壌肥料若手の会は,年次大会直後の2015年9月12日から14日に京都市にて開催された.全国7大学(北海道大学,首都大学東京,東京農工大学,横浜国立大学,京都大学,京都府立大学,愛媛大学)および福岡県から27名が参加した.

1日目午前には京都大学総合博物館において久馬一剛氏による「日本の土壌学はどのように始まったか」と題した講演を傾聴した.日本における土壌学の幕開けから現在に至る精緻な解説は臨場感に富み,氏が特に強調された基礎土壌学としてのペドロジーの重要性は,若手の会の参加者にとってメッセージ性の強いものであった.午後には間藤徹氏による京野菜についての講義が行われた.京野菜を京野菜たらしめているものは,京都の生産者の高い技術力である,と具体例を交えて説明され,京野菜についての認識を新たにした.また,ご自身の研究者としての経歴や信念についても話していただき、「その土地の人間や歴史の文脈があって初めてその土地の自然環境が理解出来るようになる」という“蛙瞰的視点”の重要性を説く氏の言葉に,若手研究者として身の引き締まる思いがした.宿舎に移動した後は,参加者で協力しながら自炊をし,星空の下,それぞれの研究紹介を行った.道具を一切用いずに研究を伝えるという斬新な試みであったが,その分聞き手は発表者の身振り手振りも含めた一言一句に集中することができた。厳しい時間制限を設けなかったことで意見や質問が盛んに交わされ,互いの分野や研究の理解を深めることができた.

2日目の午前には,京野菜農家の田鶴均氏を訪問した.実際の京野菜畑を見学しながら,田鶴氏から11月から収穫を始めるスグキ(アブラナ科)を中心としたさまざまな京野菜の栽培管理・工夫について説明していただき,その後,畑の土壌断面を観察した.土壌断面調査経験のない参加者もいたが,事前に分析した一般理化学性の結果を参照しながら土壌断面の生成プロセスについて議論できたため,どの参加者にとっても理解しやすかった.午後には滋賀県立琵琶湖博物館にて,学芸員・山川千代美氏による琵琶湖周辺の古環境・古気候の研究に関する講義が行われた.古琵琶湖層群で発見される化石林から,百万年スケールの時間単位で古琵琶湖周辺地域の植物相やその遷移を知るという興味深い講演内容であった.大雨や洪水の後には化石林が出土する事が多いため,雨上がりは毎回ワクワクしながら河原に出かける,という氏のユーモア溢れる熱意には,学問を楽しむという研究者としての原点の大切さを感じた.

3日目は京都府立植物園にて,ガイドを受けながら園内の見学をした.本当はマツなのにスギと名前のついたヒマラヤスギや,成長すると樹皮が剥がれる落ちる事から博打に負けて皮を剥がされるのに見立てたバクチノキなど,植物が持つエピソードを交えながらの解説を通して,樹木の理解を深めることができた.温室展示では,サバンナから高地まで幅広い気候下で生育する植物を見ることができ,気候によって変化する植生や,それらを支える土壌の違いに思いを馳せた.

3日間を通じ,土壌学,植物栄養学だけでなく生態学や園芸学など,多様なバックグラウンドを持つ参加者と交流することができ,刺激的で有意義な時間となった.

最後に,今回の若手の会で,快くご講演を引き受けてくださった方々に深く御礼を申し上げたい.また,若手の会の開催にあたり,日本土壌肥料学会より経費の一部をご支援いただいたことを,心より感謝申し上げる.全国の大学の土壌肥料学分野の教員の方々には,研究室内で若手の会開催の周知にご協力いただいた. このことについても深謝申し上げたい.

今回の若手の会の開催を通じ,若手研究者間のネットワークづくりは今後の土壌肥料学の活性化に重要であることを改めて感じた.学会からの経費の支援,各研究室での若手の会開催の周知,いずれが欠けても今回の若手の会の成功は無かった.今後とも,日本土壌肥料学会会員の皆様には,多様な分野・出身の学生の交流のため,若手の会の開催と発展にご理解・ご協力をお願い申し上げたい.

2015若手の会 in 京都

写真1 今年度の参加者の集合写真

2015若手の会 in 京都

写真2 京野菜畑の土壌断面

若手の会 in 東京 平成26年9月12日-14日

2014年度の若手の会は例年通り、年次大会に合わせ東京で開催されました。全国7つの大学(北海道大学、東京農業大学、首都大学東京、静岡大学、京都府立大学、京都大学、東京農工大学)から、一部日程のみの参加を含め24名の方々にご参加いただき、天気にも恵まれ3日間の日程で無事開催をすることができました。

1日目には午前中に東京農工大学府中キャンパスにて泥だんご作りについてのワークショップを行い、午後には東京都農林総合研究センター、およびサントリー武蔵野ビール工場の見学を行いました。泥だんご作りのワークショップでは参加者が自己紹介をしながら、共通の興味の対象としての土壌から作られた泥だんごを磨くことで緊張もほぐれ打ち解けることができました。また、午後には東京都農林総合研究センターでは東京都の農業や農業を支える研究について、サントリー武蔵野ビール工場では食品工場におけるこだわりについて多くの貴重なお話を伺うことができました。

2日目には午前中に参加者のうち一部の方々にお願いして研究発表を、午後には国立科学博物館の見学を行いました。研究発表においては、若手を中心とした会ということもあり、学会本番よりも気さくな雰囲気で活発に意見交換を行うことができました。また、国立科学博物館には土壌モノリスを含め多くの貴重な展示があり、大変勉強になりました。

3日目にはJICA地球のひろばにてJICAが行っている活動の一部などについてとても分かりやすく説明していただきました。

3日間を通して普段なかなか会う機会のない土壌・肥料という同分野に関心を持つ若手と研究から学生生活まで様々な話をすることができ、とても楽しく有意義に交流をすることができました。

今回の土壌肥料若手の会を支えて頂いた見学先機関の皆様、および参加していただいた皆様に深く御礼申し上げます。また、本年度は日本土壌肥料学会から会の運営資金について一部ご支援を頂きました。心より感謝申し上げます。

最後となりましたが、今後とも各大学、各試験場等から若手の会に多くの参加者が集まり、活発な交流が行われますよう、皆様のご支援、ご協力の程よろしくお願いいたします。

2014若手の会 in 東京

2014若手の会 in 東京

若手の会 in 北海道 平成22年9月10-12日

当初、北海道の十勝地域において開催を予定しておりました土壌肥料学会若手の会in北海道は、2010年3月以降に宮崎県で発生いたしました口蹄疫の被害の拡大を受け、学会公認の形ではなく自主的な若手の交流会を札幌市で行いました。

参加者は、北海道大学、東北大学、秋田県立大学、山形大学、東京大学、東京農業大学、筑波大学、千葉大学、名古屋大学、京都大学、島根大学、北海道農業研究センターおよび九州沖縄農業研究センターより、学部4年生から院生、ポスドク、研究員、助教までの総勢35名の参加者を数えることができました。

1日目は北海道大学農学部の教室で参加者全員の自己紹介・研究紹介を行いました。その後、北海道農業研究センター芽室研究拠点 寒地温暖化チームの岩田幸良氏に「変わりゆく十勝の大地と人:温暖化による冬の農地の変化とIT技術を利用した小麦の効率的収穫」というタイトルで、北海道十勝での農業の問題点とそれをどのようにして解決していったかをビデオを含めてご講演いただきました。夕方からは北海道大学農学部前のローンでジンパ(ジンギスカンパーティー)をおこないました。北大農学部の土壌肥料学会に関わり深い研究室の先生方にも参加をいただき、普段あまりできない他大学の先生方との交流も行うこともできました。

2日目は、午前中に北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの植物園を見学しました。植物園では温室での熱帯植物の展示や高山植物の展示の他、北海道に自生する植物の展示コーナーでは、アイヌの人々がどのように利用していたかについての説明もあり、興味深いものでした。午後からは札幌の奥座敷である定山渓へ移動しました。夕食後、北海道農業研究センター根圏域研究チームの信濃卓郎氏に「今、農学研究者が求められていること」というタイトルでご講演いただきました。大学から試験場に研究の場を移すという経験を持つ信濃氏に、移った経緯や大学と試験場の違いについてお話しいただいた他、これまでに研究してきた内容を外に発信(アウトリーチ活動)することの意義や大切さを語っていただきました。

2010年の会は、急なスケジュールの変更により現場の農業の状況などを見学する機会がほとんどありませんでしたが、その分、参加者の研究内容の発表や交流に時間を割くことができ、お互いの理解を深めることができたと感じております。若手研究者にとって、この会が今後の研究の発展や共同研究につながる機会となることを願っております。また、今後もこのような会を通じ、他大学・研究機関・身分を超えた交流が続いていくことを願っています。

最後に、本年度は土壌肥料学会北海道大会から寄付をいただき、参加者の金銭的な負担を抑えかつ会を充実したものにすることができました。心より感謝申し上げます。土壌肥料学会、大学、試験研究機関の皆様方には、今後とも若手の会へのご支援の程よろしくお願い申し上げます。

若手の会 in 北海道

若手の会 in 北海道

若手の会 in 北海道

若手の会 in 北海道

若手の会 in 北海道

若手の会 in 南九州 平成16年9月17-20日

9月17日から20日の3泊4日の日程で宮崎大学・鹿児島大学の共催で行いました。北海道大学、酪農学園大学、山形大学、東京大学、東京農工大学、名古屋大学、京都大学、鳥取大学、九州大学、森林総合研究所、九州沖縄農業研究センターおよび宮崎大学、鹿児島大学から総勢45名の参加者を募ることが出来ました。

1日目はお昼に鹿児島中央駅に集合し、知覧にある鹿児島県茶業試験場を見学させて頂きました。対応していただいたのは環境研究室の内村浩二氏。一般的に窒素施肥量の多い茶の栽培で、「乗用型深層施肥機による低投入型施肥法の確立」に取り組んでおられました。 フェリーで鴨池港から垂水港にわたり、大隅湖の畔にある「アジア太平洋農村研修センター」に投宿しました。 垂水で温泉に入った後、宮崎大学・鹿児島大学による研究発表会をおこないました。

2日目は午前中、参加者の研究発表会を行いました。一人5分の短い持ち時間を気にかけず、熱心な議論の賜で予定時間を1時間超えて発表会を終了しました。午後は鹿児島県農業試験場大隅支場の見学を行いました。その後、桜島に向かい、湯之平展望台から桜島と錦江湾、鹿児島市を望み、温泉に浸かって「アジア太平洋農村研修センター」へと投宿しました。

3日目は午前中、宮崎県総合農業試験場。午後は日南海岸と青島観光および温泉に浸かって、若手の会最後の宿となる「青島青年の家」に投宿しました。4日目は朝食後、集合写真を写した後、解散となりました。

本年度の若手の会は開催地である鹿児島、宮崎両県の農業試験場などの農業研究の実際に触れ、南九州での農業事情や問題に対する見識を深め、これまでの生産性向上から環境保全型農業の確立へと視野を拡大してきた学問である土壌肥料学研究に課せられている問題点などを認識してもらうと共に、参加者の研究内容の発表および議論を行い、普段、若手研究者が認識する機会の少ない「各人の研究の土壌肥料学での位置づけ」を意識してもらいたいと考えました。さらに、様々な分野の若手研究者のネットワークづくりに役立てていってもらいたいと願い、開催しました。今後も様々な分野の研究を行っている若手研究者が広い視野を持つための交流の場として発展していくことを願います。

若手の会 in 南九州

若手の会 in 南九州

若手の会 in 南九州

若手の会 in 南九州

若手の会 in 南九州

若手の会 in 山口 平成15年9月20~23日

35回をむかえる若手の会では、山口県セミナーパークで9月20日~23日と4日間研修を行った。東京大学、鳥取大学、山口大学、九州大学、宮崎大学、鹿児島大学から約30名の参加があった。

初日は、夕方集合し、簡単な自己紹介を兼ねた懇親会を行った。

2日目の研究発表会では、土壌学、土壌微生物学、植物栄養学と多岐にわたる発表が行われ、将来の土壌肥料学を見据えて、終始活発な質疑応答が行われた。また、若くして杜氏となり、酒造りの指揮をとっている永山貴博氏に依頼し、山口県内における酒米「山田錦」栽培の特徴やお酒の基礎知識、農業への熱い思いを講演していただいた。

3日目には、山口県農業試験場を見学し、バラの水耕栽培、pFメーターを用いた養水分管理栽培、特産のはなっこりー栽培、新品種のユリの栽培施設を見学した。研究内容についてだけではなく、実際の研究結果を生かすための流通の確保、費用面での問題も取り上げ、実験室内の研究だけでは意識しないような問題にも触れることができた。午後からは、秋芳洞、カルスト台地を見学し、自然が作り出した神秘を実際に体験した。懇親会では研究の議論や楽しい話で親交を深め合うことができた。

4日間の研修によって、他大学同士の交流を深めることができ、これからの研究の刺激になった。来年は宮崎県にて若手の会が開かれる予定だが、より多くの大学、研究機関の参加者が集まることを期待する。

最後となりましたが、山口県農業試験場 場長角屋正治氏、生産環境部部長平松禮治氏には見学にあたり、大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。

若手の会 in 山口

若手の会 in 山口

若手の会 in 山口

若手の会 in つくば 平成14年8月6~9日

34回目を迎える今年はつくばの農林水産技術会議筑波事務所国内研修生宿泊施設を利用させていただき,8月6日から9日までの3泊4日の日程で行った。北海道農業研究センター,北海道大学,環境科学技術研究所,筑波大学,農業環境技術研究所,千葉大学,東京大学,名古屋大学,京都大学,鳥取大学,山口大学,九州大学,宮崎大学,鹿児島大学から,研究職員,大学教官,ポスドク,大学院生・学部生約40名の参加があった。

本年は、つくばで開催ということで、農業環境技術研究所、国際農林水産業研究センターに所属する土壌肥料分野の研究者の方々に講演を依頼した。以下に日程の概要を記す。

6日(初日)は夕方に集合し,夕食後、研究内容を含めた簡単な自己紹介を行った。参加者の研究分野は,土壌,土壌微生物,植物栄養を中心に,地球化学,国際環境経済学と多岐に及んでいた。発表時間外にも個別に活発な交流が行われ,参加者の興味と関心を拡げたものと思われる。

7日(2日目)の午前中には,農業環境技術研究所理事長 陽 捷行 氏より「若手研究者に求められる環境研究」,国際農林水産業研究センター理事長 井上 隆弘 氏より,「若手研究者に求められる国際研究」と題したご講演をいただいた。

同日午後は,農環研 化学環境部 栄養塩類研究グループ 土壌物理ユニット 主任研究員の江口 定夫 氏から「現場土壌中の水と溶質の流れ」,同 地球環境部 生態システム研究グループ 物質循環ユニット 主任研究員 新藤 純子 氏から「集水域の物質循環と酸性雨」,同 化学環境部 有機化学物質研究グループ 土壌微生物利用ユニット 研究リーダーの長谷部 亮 氏から「土壌DNAの利用で広がる新しい世界」と題したご講演をいただいた。

同日夜には,参加者3名による研究発表を行い質疑応答などから,参加者同士による活発な意見交換が行われた。

8日(3日目)午前には,農環研 生物環境安全部 植生研究グループ 化学生態ユニット 主任研究員の平館 俊太郎 氏から「これまでの自分の研究をふり返って」,同 インベントリーセンター 土壌分類研究室 主任研究員の大倉 利明 氏から「土壌分類とインベントリー」と題したご講演をいただき,農環研土壌モノリス館を見学させていただいた。

同日午後には,農環研 地球環境部 温室効果ガスチーム チーム長の八木 一行 氏から「農耕地土壌から発生する温室効果ガス:発生量と抑制技術」と題したご講演をいただき,温室効果ガス発生抑制施設を見学させていただいた。さらに,同 化学環境部 重金属研究グループ 土壌生化学ユニット研究員の石川 覚氏から「植物の有害金属ストレス、および栄養ストレス研究に関する最近の動向と将来の展望 ―特にAl、P、Cdについてー」、同 土壌生化学ユニット 研究リーダーの阿江 教治 氏から「土壌中に蓄積するタンパク様化合物の作物による吸収-土壌養分の測定法は正しいのか?土壌肥沃度養分吸収機構について-」と題したご講演をいただいた。各公演毎に活発な質疑応答がなされた。

3日目の夜には,農環研の食堂で懇親会を行った。講演をしていだたいた一部の方々にも参加していただき,参加者、講演者間の交流がさらに深まったと思われる。

最後になりましたが,快くご講演,見学等を引き受けていただきました,上記の方々に深く感謝申し上げます。

また,昨年度は学会より経費の一部を援助していただきましたが,今年度は国内研修生宿泊施設の利用ならびに貸切バス不利用により経費を大幅に低減できたため,援助のお願いを申し出ませんでした。今後とも経費の節減には努めてまいるつもりですが今回のように恵まれた条件で開催できることはまれであると思われますので、今後ともご支援等どうぞよろしくお願い申し上げます。

若手の会 in つくば

講演「若手研究者に求められる環境研究」 陽 捷行 氏

若手の会 in つくば

講演「土壌DNAの利用で広がる新しい世界」 長谷部 亮 氏

若手の会 in つくば

土壌モノリス館

若手の会 in つくば

温室効果ガス発生抑制施設

若手の会 in つくば

農林水産技術会議筑波事務所前

若手の会 in 関東 平成13年8月6~9日

33回目を迎える今年度は神奈川県の宿泊施設を利用し、8月6日から9日まで3泊4日の日程で行われた。以下のように全国から約30名が集まった。

東北農業研究センター、農業環境技術研究所、埼玉県農林総合研究センター、北海道大学、筑波大学、宇都宮大学、東京大学、東京農業大学、京都大学、山口大学、九州大学、鹿児島大学

6日と7日の夜は一人5分程度で研究発表会を行った。参加者の研究分野は、土壌、土壌微生物、植物栄養と多岐に及んでいたが、同世代ということもあり、わからないことを気軽に聞くことができた。同じ場所に宿泊しているので、時間内に聞けなかったことは後に個別に話をしたりして、活発に交流をすることができた。

7日は神奈川県農業総合研究所を見学させて頂いた。研究所の方々は、特産品の開発や環境保全型農業について熱心に研究をしていらした。所内では様々な分析機器について、どのような研究に使われているかも合わせて説明して頂いた。土や堆肥の成分の測定、栄養診断、植物中の重金属の測定、残留農薬の測定などのために、様々な分析装置があった。また、バイオテクノロジーの研究室では、近年はDNAマーカーが育種に利用されていることをお話して下さった。形や花の色などに特徴を持つ品種を、幼植物の段階で検出することができるので、時間や労力を省くことのできる有力な手段であることを学ぶことができた。圃場では、有機質肥料を併用することによって化学肥料をいかに減らすことができるか試験をしていらした。益虫を用い、農薬の使用を減らすための試験もしていらした。資源リサイクル施設では、生ゴミなどから堆肥をつくる装置を見せていただいた。参加者には堆肥について研究しているものが多くおり、実物を見ることができたことは非常によい機会であった。温室では、病害虫を駆除するために締め切って高温にし、その高温にに耐性の品種を探す試みなどをしていらした。他にも本当に多くのものを見せて下さった。

また研究所の方にご紹介頂き、神奈川県内の石井通生様と鈴野実様のバラ農園を見学させていただいた。石井様は土耕栽培をなさっており、堆肥を用いた土づくりに力を入れていらした。土壌を熱湯消毒するシステムを開発したり、潅水同時施肥をすることによって施肥量をを減少させたりする等、環境に配慮した栽培をなさっていた。一方鈴野様は水耕栽培をなさっており、温室環境をコンピューターシステムで適格に管理していらした。液肥を、途中サンドフィルターを通しながら循環させることにより、施肥量を減らす取り組みをなさっていた。

8日は、農薬の会社であるクミアイ化学の生物科学研究所を見学させて頂いた。初めに、微生物や動物を用いて、農薬の安全評価をしている研究室を見せていただいた。微生物では遺伝子に傷をつけないかどうかが調べられ、動物では血液の成分、皮膚や角膜、ほとんどの臓器への影響、胎児への影響まで調べられていた。動物が犠牲になっていることにショックをうけたが、非常に厳しく様々角度から安全性が検査されていることを知った。温室ではポット栽培などで農薬の試験がなされていたほか、年間を通じて常に試験に使えるように植物が栽培されていた。次に、温室での検査を通過した農薬を試験する圃場を見せて頂いた。多種類の植物に対して試験できるように様々な植物が栽培されており、それらを実際に見ることができただけでも意味のあることであった。暗渠排水や、堆肥を製造している様子も見ることができた。農薬の分解について調べるためのライシメーターもあった。また、農薬が植物や土壌中をどのように移動して行くのかを追うためのRI施設や、分析装置も見せて頂いた。

このように3泊4日の間に私たちは多くを学び、仲間と語らうことによって、研究への活力を得ることができた。この若手の会で得たことを、土壌肥料分野の発展へとつなげるために頑張らなくてはと感じている。

来年以降も土壌肥料若手の会は行われて行くが、より多くの人に参加してほしいと思っている。

神奈川県農業総合研究所の皆様、石井様、鈴野様、クミアイ化学工業の皆様には大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。

社団法人日本土壌肥料学会からは、経費の一部を援助して頂きました。誠にありがとうございました。

若手の会 in 関東

研究発表会

若手の会 in 関東

神奈川県農業総合研究所

若手の会 in 関東

バラ農園

若手の会 in 関東

クミアイ化学

若手の会 in 関東

懇親会

若手の会 in 九州 平成12年8月7~9日

内容 ・大分県温泉熱花卉研究指導センターにおける研究施設の見学
・日本フェロー株式会社見学
・熊本の阿蘇地方と大分の別府の観光
・研究発表会
参加者 26名(学部生 4名、修士課程 11名、博士課程 7名、ポスドク 3名、大学教官 1名)
参加団体 北海道大学、筑波大学、宇都宮大学、東京大学、京都大学、山口大学、九州大学、鹿児島大学
参加費 学部生9千円、その他1万8千円
宿泊場所 九州地区国立大学九重共同研修所

大分県温泉熱花卉研究指導センターでは、試験研究で行われている、キクやトルコギキョウの育種や底面給水による切り花の栽培、杉皮バークを利用したバラの養液栽培などについて現場を見ながら解説をして頂いた。さらに、同研究室の実験室を見学させて頂いた。ここで開発,栽培された切り花が関東地方にまで出荷されているということや、環境保全型花卉栽培技術の開発などが行われていることなど、一地方で行われている研究の貢献度の高さを知った。

また、日本フェロー株式会社では微量要素の研究がなされており、微量要素肥料の生理的役割の解明、製品の改良と開発についての解説をして頂いた。。同社では、20区画の水田と2種類の22区画の畑での圃場試験が20年にわたって行われており、それらを見学させて頂いた。水稲栽培や畑作物の栽培における3要素や微量要素の必要性が一目で分かり、農業における肥料の重要性を再認識したという声が、参加者から多く寄せられた。また、卒業論文で茶樹の施肥について研究している者は、卒論に関するヒントなどを得ることができた。

若手の会 in 九州

若手の会 in 九州

若手の会 in 九州

若手の会 in 北海道  平成11年8月2~5日

内容 ・根釧農業試験場における研究施設の見学(乳牛飼養施設、土壌肥料科農産試験圃場)
・酪農家見学
・釧路湿原見学(釧路市展望台、コッタロ展望台)
・道東観光(知床峠-知床五湖-斜里・以久科原生花園-川湯・硫黄山-摩周湖-開陽台)
・研究発表会
参加者 32名(学部生 2名、修士課程 22名、博士課程 4名、大学教官 3名、四国農業試験場 1名)
参加団体 北海道大学、東北大学、福井県立大学、東京大学、東京理科大学、京都大学、山口大学、九州大学、鹿児島大学、四国農業試験場
参加費 2万5千円
宿泊場所 根釧農業試験場研修館

今回が初の試みであった研究発表会も企画当初はうまく行くのか心配されたが、参加者には分かりやすいOHPを準備してもらい、一人5分をいう発表時間では少なすぎる程、発表内容も充実し質疑応答も活発に行われ、研究での交流を深めるという意味で非常に意義深いものとなった。

若手の会 in 北海道

若手の会 in 北海道

若手の会 in 北海道


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