その他
栃木県立博物館が開催する土壌の観察会「たんぼ物語」の概要、参加申込方法などを以下の通りご案内します。
1.土壌の観察会「たんぼ物語」内容
(1)「たんぼ物語~土の観察と田植え」:森林下の土壌の観察を実施し、地面の下のようすについて説明します。その中で、表土の部分に注目し、私たち人間が生きていくために重要な役割を担っていることを知ってもらいます。土壌断面の観察後、水田に移動し、田植え体験を行います。観察した森林下の表層の土を利用して育てた苗や実際の水田の土に触れることで、五感を使って土とその重要な役割を感じてもらいます。
(2)「たんぼ物語~土の観察と稲の観察」:森林下の土壌の観察を実施し、地面の下のようすについて説明します。6月初旬の観察会と比較し、時期によって植生の様子が異なることも説明します。土壌断面の観察後、水田に移動し、稲の観察を行います。実際に稲株を抜き取り、土の重さや匂いなど、五感を使って土を感じてもらいます。更に、土によって稲株のようすが違うことを説明します。
2.開催日時
(1)令和6(2024)年6月1日(土)10:00~12:00「たんぼ物語~土の観察と田植え」
(2)令和6(2024)年8月 24 日(土)10:00~12:00「たんぼ物語~土の観察と稲の観察」
3.開催場所:宇都宮大学農学部附属農場(栃木県真岡市下籠谷 443)
4.定員:(1)(2)の両日とも40人(先着順)
5.申込方法:栃木県立博物館で直接受付、もしくは電話での申込みとします。
電話番号:栃木県立博物館教育広報課 028-634-1312
※参加費は無料ですが、保険料1人50円がかかります。
6.参加申込受付期間:
(1)「たんぼ物語~土の観察と田植え」(開催日2024年6月1日(土))
令和6(2024)年4月2日(火)9:30 から受付開始
(2)「たんぼ物語~土の観察と稲の観察」(開催日2024年8月24日(土)
令和6(2024)年6月1日(土)9:30 から受付開始
7.主催:栃木県立博物館(担当;自然課主任研究員 吉田貴洋、学芸企画推進員 布川嘉英)
8.後援:日本土壌肥料学会
9.協力:宇都宮大学農学部 平井英明、早川智恵
10.日本土壌肥料学会の後援と宇都宮大学農学部の協力の背景:
日本土壌肥料学会の2022年度東京大会のシンポジウムにおいて土壌教育の国際ガイドライン(
https://doi.org/10.20710/dojo.93.5_321
)が公表された。このガイドラインに則ると、地域固有の文化環境に身を置いて土壌に触れ感受することが、土壌の深い理解の第一歩である。本観察会は、地域固有の文化環境の中に身を置き、土壌に触れ感受するという観点から、①宇都宮大学農学部附属農場内の落葉広葉樹林下の土壌に素手で触れ、②その表土を活用して育成した苗を素手で苗箱より採取し、③それを素足で水田に入って素手で田植えをしたり、④成長したイネ株を掘り取り上げたりする。このフィールド型土壌教育プログラムは、これまで実施してきた土壌の観察会の内容を、土壌を感受するという観点から、より充実させた内容となっている。これは、同学会の第9部門で考案された土壌教育の国際ガイドラインの理念を活用して、平井英明氏や早川智恵氏の助言の下で、新たに考案されたフィールド型土壌教育プログラムである。