年次大会のお知らせ
2020年に提案された土壌教育の国際ガイドライン(Hirai, 2020; 平井ほか,2021)では,「土の固有の性質と機能に関する知識:Knowledge」,「系統的に教育する実践:Practice」,「学習者主体の視点と気づき:Learner focus」および「学会における研究者の学術・学識交流:Scholarship」という4 次元に基づいて「地域国有の文化や自然環境の中での感受ベースの系統的な土壌教育プログラム」を考案し,実践することで「土壌の深い理解(Understanding)」に人々を導き,持続可能な社会の創り手を育成できるとしています.
このような土壌の深い理解を得るには,土壌モノリスを利用することが,より身近で効果的な手法となります.第9部門では,この土壌教育の国際ガイドラインを参考に,近年,年次大会に合わせ土壌モノリス展示を開催しています. 2022年度東京大会,2024年度福岡大会に引き続き,このたび2025年度新潟大会におきましても土壌モノリス展示を開催します.
今回は,新潟市を中心に採取された土壌モノリス12点を展示する予定で,新潟の土壌やモノリスの知識が豊富な会員に加え,若手にも説明いただく予定にしています.特に,若手の説明者は,土壌モノリスへの理解向上も目的の1つとし,課題解決の糸口となる議論の場を作っていただきたいと思います.また,今回から,これまで第9部門が単独で行っていた本企画を土壌モノリスの制作経験者も多い第5部門との共催とします.
会員を含む大会参加者のみなさまにおかれましては,新潟の土壌モノリスの前で多様な議論を深めていただき,大会参加者相互の学術交流の場(Scholarship)としても利用していただきたいと思います.ぜひ新潟の土壌モノリスをご覧いただけますようお願いいたします.
記
【企画 名称】主として新潟市の代表的な土壌モノリスの展示
【参加対象者】日本土壌肥料学会新潟大会参加者
【展示 期間】2025年9月17~19日(学会開催期間の3日間)
【展示 会場】日本土壌肥料学会新潟大会会場
(新潟大学五十嵐キャンパス総合教育研究棟(新潟市西区五十嵐2の町8050))
【展 示 物】主として新潟市の代表的な土壌モノリス12点と日本国内の土壌10種のミニモノリス
【企画・運営】日本土壌肥料学会第9部門,第5部門
【問 合 せ】第9部門長 井上 弦:dzu727@gmail.com
以上
お願い:
展示される土壌モノリスを解説していただくボランティアを募集しています.会員の皆様方の研究成果や調査の貴重なご経験を基礎にした解説を土壌モノリスの前でお話しください.また,若手会員のみなさまにおかれましても,土壌モノリスの解説のお手伝いをいただけましたら幸いです.ご協力いただける会員のみなさまは,上記の問合せ先へ7月31日(木)までにお知らせください.