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事務局より

Soil Science and Plant Nutrition 特集セクションの投稿原稿募集 特集タイトル:気候,土地利用と管理の変化に対する土壌炭素と窒素の応答 (Soil C and N response to climate, land-use and management changes)

以下のとおり特集セクションを予定しており、刊行予定時期・趣旨・投稿方法をご案内します。

 

 

〇特集タイトル:気候,土地利用と管理の変化に対する土壌炭素と窒素の応答Soil C and N response to climate, land-use and management changes

 

〇刊行予定時期:2022年第1号(Volume 68, Issue 1

 

〇趣旨:地球温暖化によってもたらされた異常気候は,日本国内のみならず,世界の各地で頻発してきた.地球温暖化の原因は,大気中のCO2CH4およびN2Oなどの温室効果ガスの濃度上昇である.過去260年の間に大気中のCO2濃度上昇は,主に化石燃料排出によるものだが,人為的な土地利用と変化も化石燃料排出量の半分と見積もられている.また,国連気候変動枠組条約では,温室効果ガス排出・吸収目録のインベントリを作成することが義務付けられ,土地利用と管理の変化および気候変動による温室効果ガス放出量の増減の見積もりは,より精緻化した結果を求められている.さらに,国連気候変動枠組条約では,各国は各自の温室効果ガス排出量の削減目標を揚げている.目標を達成するために,各国とも農業分野に期待を寄せている.日本国内においても,昨年に誕生した新内閣の菅義偉首相は「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする,脱炭素社会の実現を目指す」と宣言し,農林業における温室効果ガスの放出量の削減と二酸化炭素吸収量の増強は,さらに求められると予想される.

しかし,世界各地に多様な土地利用と管理の変化が存在しており,気候変動と土地利用と管理の変化が土壌中の炭素・窒素の動態変動および温室効果ガス放出に与える影響に関する研究成果は十分検討されず,将来に向けての地球温暖化の緩和策・適応策に生かされていないのは現状である.そのため,提案者らは山形大学と岩手大学大学院連合農学研究科の支援を受け,2020928-30日に山形大学農学部がホストとして,「土地利用と管理と気候の変動に伴う土壌中の炭素と窒素動態」に関する国際オンラインシンポジウム(International Online Symposium on Soil C and N Dynamics by Land Use, Management and Climate Changes)を開催し,温室効果ガスの放出と土壌炭素・窒素の動態変動に及ぼす土地利用と管理の変化と気候変動の影響にについて,各国の研究者らが各自の研究成果を発表し,活発な議論が行われた.そこで,今回の国際シンポの研究成果を土台として,国際シンポ以外に世界各地における関連研究成果をさらに募集し,一つにまとめて,SSPNスペシャルセクションとして発信する.

 

〇論文投稿方法:通常号のなかでスペシャルセクションとして掲載することを前提とし,SSPNへの投稿システムScholar One Manuscriptから投稿願います.その際,Type of Manuscript'Special section Soil C, N and CLUMC'を選択の上,通常の論文投稿手続きを行ってください.投稿料は,他の投稿論文と同様,著者が負担になります.投稿を希望される投稿者は2021215までにゲストEIC (inubushi@faculty.chiba-u.jp)またはゲストED宛て(cheng@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp)にメールで連絡の上,2021531までに投稿を完了お願いします.関連する分野の皆様からの投稿お待ちしております.

 

ゲストEIC犬伏和之千葉大学教授)

ゲストED;程 為国(山形大学教授)、白戸康人(農研機構・農業環境変動研究センター温暖化研究統括監)、鳥山和伸山形大学客員教授)、Benito Heru Purwanto,Gadjah Mada University, Indonesia教授

 


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