事務局より
Soil Science and Plant Nutrition誌では、特集セクション「Current Progress in Soil Genesis and Classification Research: in
honor of 7th International Soil Classification Congress (SSPN-ISCC)」(土壌生成・分類研究における最近の進歩:第7回国際土壌分類会議を記念して(SSPN-ISCC)」への投稿論文を募集しています。本特集セクションの掲載は2026年の72巻、投稿受付の締切は2025年3月31日です。会員の皆さまの積極的な投稿をお願いいたします。
〇特集セクションタイトル:土壌生成・分類研究における最近の進歩:第7回国際土壌分類会議を記念して(SSPN-ISCC)(Current Progress in Soil Genesis
and Classification Research: in honor of 7th International Soil Classification
Congress (SSPN-ISCC))
〇刊行予定時期:2026年(Volume
72)
〇趣旨:
土壌生成および土壌分類に関する研究は、全ての土壌科学分野の基礎として位置づけられ、土壌生成プロセスを明らかにするとともに適用範囲の広い土壌分類体系を構築することをひとつのゴールとしています。このような土壌分類体系が確立されれば、土壌資源の現状や動態の把握、土地利用・土壌管理の指針の策定、生態系サービスの算定など、有用で便利な多くの利用が想定されます。
適用範囲の広い土壌分類体系は、現状ではまだ開発途上にあり、完成には到っていないものの、現段階における一つの到達点として、International Union of Soil Science (IUSS)のワーキンググループが策定した土壌分類体系World Reference Base for Soil Resources 4th edition (2022)が挙げられます。この土壌分類体系の完成度を高めることを目指して、世界の土壌を巡検しながら議論を深めるSoil Classification Congressが定期的に開催されており、第7回会議(7th ISCC)は2024年6月3日~9日に北海道において開催されました。
そこで、本特集セクション企画では、この7th ISCC開催を記念し、土壌生成分類研究の推進・活性化を目指して、関連研究分野の最近のトピックスや新たなデータに基づいた論文を募集しSSPN誌に掲載します。この際、7th ISCCにて発表していない論文も募集しますが、掲載される論文は土壌生成分類に関わるものであり、土壌分類名を記載して議論することを必須とします。
本特集セクションでは、下記の3報の総説を招待し掲載する予定です。
・WRBの最近の進展に関する説明:野外観察ガイドと指標の定義
・日本土壌分類体系の説明
・日本のペドロジー研究の系譜紹介
これらに一般からの投稿論文を加えて、合計20報程度の論文を通常号の中でスペシャルセクションとして掲載することを想定しています。
本企画は、日本土壌肥料学会からの支援により、掲載料のディスカウントが受けられる予定です。
関連の研究成果を発表する格好の機会ですので、多数のみなさまからの投稿をお待ちしております。
〇論文投稿方法:
論文作成の際にはInstructions for Authorsをご参照ください。論文の投稿は、SSPNの投稿システムScholar One Manuscriptから手続き願います。その際、Type of
Manuscriptで'SGCR-ISCC 'を選択してください。論文の投稿は、2025年3月31日までに完了してくださるようお願いします。
ゲストEIC:
平舘 俊太郎(九州大学 大学院農学研究院 教授)
hiradate@agr.kyushu-u.ac.jp
ゲストED:
久保寺 秀夫(農研機構 農業環境研究部門 土壌環境管理研究領域)
谷 昌幸(帯広畜産大学 グローバルアグロメディシン研究センター 教授)
前島 勇治(農研機構 農業環境研究部門 土壌環境管理研究領域)
今矢 明宏(森林総合研究所 立地環境研究領域)
中尾 淳(京都府立大学 生命環境科学研究科 准教授)
杉原 創(東京農工大学 大学院農学研究院 准教授)
渕山 律子(農研機構 九州沖縄農業研究センター 暖地水田輪作研究領域)
Cornie Van Huyssteen(IUSS Working Group WRB)
Cezary Kabala (IUSS Working Group WRB)