事務局より
Soil Science and Plant Nutrition誌では、特集セクション「Past, present, and future biochar utilization for soil
sustainability from Asian agronomical and ecological perspectives(アジアの農学的・生態学的視野から見た土壌の持続的利用のためのバイオ炭利用の過去、現在、未来)」への投稿論文の募集を始めました。本特集セクションの掲載は2023年の69巻、投稿受付の締切は2022年9月30日を予定しています。会員の皆さまの積極的な投稿をお願いいたします。
〇特集タイトル:アジアの農学的・生態学的視野から見た土壌の持続的利用のためのバイオ炭利用の過去、現在、未来(Past, present, and future biochar utilization for soil
sustainability from Asian agronomical and ecological perspectives)
〇刊行予定時期:2023年(Volume
69 issue 1)
〇趣旨:
バイオ炭(Biochar:バイオチャー)は、バイオマス原料を不完全燃焼させて得た炭化物であり、その土壌施用により植物生産性向上や環境保全効果が期待されています。バイオ炭は成分や効果が一定しないなど課題も大きい一方で、世界的には大きな期待が寄せられており、その研究は広く注目を集めています。アジアでは、炭化物を農地に投入する農法が古くから行われています。また、多量の炭素を貯留する日本の黒ボク土には炭化物の寄与が関与していることが指摘されています。
そこで、本特集セクションでは、Soil Science and Plant Nutrition誌上におけるバイオ炭研究のさらなる推進・活性化を支援することを目指して、アジアおけるバイオ炭研究の歴史および成果をレビューするとともに、新たな視点での解釈を加えた下記の総説4編を掲載する予定です。
1.バイオ炭研究の歴史的背景(仮題)
2.アジアにおけるバイオ炭の土壌改良効果や作物生育促進効果(仮題)
3.日本のテラプレタ・火山灰土壌における炭素貯留(仮題)
4.世界と日本のバイオ炭の土壌施用促進政策(仮題)
また、上記の総説4編に加えて、関連の一般論文(10報程度)を募集し、最近のバイオ炭研究の新知見をこの特集セクションにおいて報告する予定です。関連の研究成果を発表する格好の機会ですので、多数のみなさまからの投稿をお待ちしております。
〇論文投稿方法:
通常号のなかで特集セクションとして掲載することを前提とし、SSPNへの投稿システムScholar One Manuscriptから投稿願います。その際、Type of Manuscriptで'Specialsection Biochar 2023'を選択の上、通常の論文投稿手続きを行ってください。投稿料は、他の投稿論文と同様、著者の負担になります。投稿を希望される投稿者は、2022年6月30日までにゲストEIC(hiradate@agr.kyushu-u.ac.jp)宛てにメールでご連絡ください。2022年9月30日までに投稿を完了してくださるようお願いします。ご興味を持たれた方は、ゲストEICにどうぞお気軽にお尋ねください。関連する分野より多数の皆様からの投稿をお待ちしております。
ゲストEIC:平舘 俊太郎(九州大学 大学院農学研究院 教授)
ゲストED:加藤 雅彦(明治大学 農学部 准教授)、佐野 修司(摂南大学 農学部 准教授)、須藤 重人(農研機構 農業環境研究部門 気候変動緩和策研究領域)、杉原 創(東京農工大学 大学院農学研究院 准教授)、当真 要(北海道大学 大学院農学研究院 教授)