事務局より
世界土壌デー(WSD:World Soil Day)は、健全な土壌の重要性を認識し、土壌資源の持続可能な管理を提唱する機会として、毎年12月5日に開催されます。土壌を祝う国際的な日の制定は、2002 年に国際土壌科学連合 (IUSS) によって推奨され、2013 年の FAO 会議で承認された後、国連総会において正式に承認されました。WSD は、土壌を祝うだけでなく、土壌の健康を改善するために世界中の人々に力を与え、参加させるユニークなグローバルプラットフォームです。
当学会では、毎年エコプロ(2024.12/4~6東京ビッグサイト、https://jssspn.jp/info/secretariat/202420241246.html)にブースを出展し、"光る泥団子作り" の催しとともに"世界土壌デー" を紹介してきました。
以下にお示しするウェブサイトを訪れ、WSDとそれに関連する取組みを知っていただければ幸甚です。
● 2024年のテーマは、「土壌を大切に;測定、監視、管理(Caring for soils:measure, monitor, manage)」です。
地球の存続は、土壌との貴重なつながりにかかっています。私たちの食物の95% 以上は土壌から得られ、土壌は植物に不可欠な18 種類の元素のうち15 種類を供給します。しかし、気候変動と人間の活動により、土壌は劣化しています。侵食により自然のバランスが崩れ、生物が利用できる水の浸透量と供給量が減少し、食物に含まれるビタミンや栄養素のレベルが低下します。最小限の耕作、輪作、有機物施用、被覆作物などの持続可能な土壌管理方法は、土壌の健康を改善し、侵食と汚染を減らし、浸透と貯水機能を強化し、土壌の生物多様性を保護し、肥沃度を高め、炭素隔離に貢献し、気候変動との戦いにおいて重要な役割を果たします。2024年世界土壌デー(WSD)キャンペーンは、「土壌を大切に:測定、監視、管理」というテーマの下、土壌の特性を理解し、食糧安全保障のための持続可能な土壌管理に関する情報に基づいた意思決定を支援する上で、正確な土壌データと情報の重要性を強調しています。
詳細は下記の国連のウェブサイトを参照ください。
https://www.un.org/en/observances/world-soil-day
● FAOのWSDウェブサイトからは、ブック、ファーマー、ポッドキャストのコンテスト情報とともに、世界のWSDイベントマップが示され、また、関連するビデオやアニメーション、キャンペーンの情報なども掲載されています。
https://www.fao.org/world-soil-day/en/
● ESAFS(東・東南アジア土壌科学連合)サポートオフィスのウェブサイトでは、当学会などの呼びかけに応じて寄せられたWSDを祝う土壌断面動画が掲載されています。
https://www.esafs-support.com/
● 当学会の土壌教育委員会のウェブサイト(https://jssspn.jp/edu/)では、子供や人々が土壌の理解に興味をもち、土壌の理解と知恵を育てる取組のなかで、土壌の機能を学ぶための土壌教育動画なども掲載しています。